小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ4 「体験」を通じて伝える方法 「アクティビティ」を使ってみよう~
アクティビティの効果
これがアクティビティの一連の流れです。今までの「知識伝達型」のガイド手法とはかなり異なった手法だということがわかると思います。その分、実施までの道は簡単ではありませんが、この手法に精通すれば、親子連れや日本の歴史を知らない外国人など、どんなお客さんが来ても満足していただけるようになります。
今まで挙げて来たアクティビティの効果をまとめると以下のとおりです。
・子どもから大人、あるいは外国人などあらゆる人に満足してもらうことができる。
インバウンド対策にも効果的
・まちの歴史や文化など予備知識がない人でも楽しむことができる
・体験を通じてその場所「ならでは」の魅力を伝えることができる
・ガイドが「教える」のではなくお客さんが主体的に「発見」することができる
・情報をインプットするだけではなく、体験を通じて「アウトプット」することにより、
そのまちの印象がより鮮明に残るようになる
・ガイドがファシリテーターとして働くことにより、お客さん同士が仲良くなることができる
・これら全てを通じて、そのまちのファンを増やすことができる
最後に・・・
大人、カップル、おじいちゃんと子どもなど、どんなお客さんにもまちを印象づけるガイド手法がアクティビティである
このような体験型のガイド手法を研修でお伝えするときによく言われるのが、
「ああ、子どもに対しては良いですね」と。
しかし、これは大きな誤解です。この手法は、子どもだけではなく大人やカップル、おじいちゃんと子どもが一緒の幅広い世代でも、あらゆる対象に効果を発揮します。
逆に知識を求めるお客さんが来た場合には、体験型のアクティビティを実施する前後に、知識や情報の部分を個別にフォローすれば良いでしょう。
現在アクティビティは、さまざまな団体がさまざまなものを開発し、実践しています(例えば「ネイチャーゲーム」など)。実際に今回紹介した「My家紋づくり」も私たちのオリジナルではありません。勉強会などに参加しアクティビティの手法を学ぶのも良いと思いますし、アクティビティに慣れてきたら自分なりにアレンジしたり、開発したりするのも良いでしょう。
アクティビティを使いこなし、その効果に驚く人が1人でも増えることを願っています。
■著者プロフィール

1974年生まれ。「一般社団法人をかしや」代表理事。環境教育と自然ガイド(インタープリテーション)が専門。ロープワークやナイフワーク、火起こしなどアウトドアスキル全般も得意。20代はじめに猿岩石に影響されバックパッカーとして東南アジアを巡る。その後、富士山麓、沖繩、名古屋、新潟など全国で自然に関わる仕事をしたのち2008年より愛媛県今治市に移住「をかしや」を起業。自然体験のノウハウをベースとした、行政向け、企業向け、一般向け研修を多数実施。「まごころこめて、ほんものを提供する」がモットー。
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