小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ4 「体験」を通じて伝える方法 「アクティビティ」を使ってみよう~
ステップ1 小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ
ステップ3 ガイドのためのフィールド調査 事前に確認しておきたい4つのポイントとは?
愛媛県大洲市の「大洲青少年交流の家」で、昨年11月に実施したガイド養成研修では、参加者が木の枝で枠をつくり「森のフォトフレーム」というアクティビティを実施
観光まちづくりの現場の方が実践するための「ノウハウ」と「あり方、心構え」に関する連載記事です。知識ばかりでずっとしゃべっているガイドではなく、参加者がのびのびと楽しみながら、そのまちを好きになっていくためのガイド手法をお伝えしていきます。ガイドがどうやって参加者にまちを楽しんでもらうか。そのためにやるべきことはどのようなことかについて、12ステップで解説します。
みなさんこんにちは。愛媛県今治市を拠点に、ガイド活動やガイド養成研修を生業にしている菊間です。ガイド手法やガイドの心構えに関する本記事、4回目となる今回のテーマは本連載の中でも特に重要な「体験」を通じて伝える方法です。
なぜ体験が必要なのでしょうか。それは、まちを訪れる多くのお客さんは「勉強」をしに来ているわけではなく「楽しい時間」を過ごしに来ています。そんな人たちにガイドがしゃべりたおし、情報のシャワーを浴びせることは得策とは言えません。下手したらそのまちのことを嫌いになってしまいます。
ガイドがまずすべきことは、そのまちを案内しながら、お客さんにゆったりと楽しい時間を過ごしてもらうことです。次にすべきことは、まちの魅力をわかりやすく伝え、まちのファンになってもらうことです。そしてそのために必要な技術が、1回目でもお伝えした「できるだけしゃべらない」ことと「体験を通じて伝える」ことなのです。
これらを踏まえ、まちの魅力をどんな人にも楽しく、わかりやすく伝える最善の方法は、「アクティビティ」と呼ばれるガイド手法を用いることです。ここでは、ガイドが最も伝えたいことを体験に加工する方法をご紹介します。具体的な手順は以下のとおりです。
① その場所「ならでは」の魅力を探す
② その魅力をお客さん自身が「体験」できる方法を考える
③ その体験を生かして、その場所の魅力を伝えられる遊びや活動(アクティビティ)に仕立てて実施する
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