智頭街道を「自然を食べる旅」の周遊ルートに

2017.07.07鳥取県

大江ノ郷自然牧場 鳥取県八頭郡八頭町橋本887

智頭街道を「自然を食べる旅」の周遊ルートに
大江ノ郷ヴィレッジのレストラン

智頭街道を「自然を食べる旅」の周遊ルートに
ガラス張りの店内からは山々の緑、青い空の絶景が広がるココガーデン

 大江ノ郷自然牧場はもともと卵づくりにかけた小原利一郎さんが1994年ころからコツコツと築き上げてきた養鶏事業がもとになっている。実家も鶏舎を使った養鶏を生業としていた。修業先の近代養鶏による卵づくりに納得できず、この地で平飼いの養鶏を始めた。それが人気の卵「天美卵(てんびらん)」の始まりだった。

 今この大江ノ郷には、ココガーデンと大江ノ郷ヴィレッジの2つの施設が建っている。中でも新しい大江ノ郷ヴィレッジは大型施設になった。

 天美卵が売れ出すまでにはかなり時間を要したそうだが、売れはじめると「どんな場所でこの美味しい卵が作られているのか見てみたい」というお客様の声が高まってきたという。

 そこでお客様をおもてなしするためにつくられたのが最初の施設ココガーデンだ。カフェも併設し、天美卵と、この卵を使ったスイーツを製造販売する施設として誕生した。

 現在店舗での人気No.1はふわふわのパンケーキ。開発にはパティシエが1年以上をかけ、その後キッチンの担当者が今の形に完成させた。

 そんな変化の中で小原社長が考えたのが、「お客様にこの地の素晴らしい農産物も一緒に食べてほしい」ということだった。この地域には素晴らしい作物を作る農家や酪農家がたくさんあるのだから、その人たちと協力して安全で美味しい食を提供しよう。その考えが形となったのが「大江ノ郷ヴィレッジ」なのである。

 2階のレストランでは、各種スウィーツのほか地域素材を活かしたビュッフェなど食事メニューも豊富に提供している。昨年の年間来訪者は約28万人、「美味しいものの故郷を訪ねる人々は年々増加している」と企画広報担当の高木寛子さんは話してくれた。

 スタッフにも若い人が多い。高木さんはこの地域の出身者でUターン組、フロアや厨房にも若いスタッフが目立つ。地域内からも地域外からも集まってくるそうで、皆明るく楽しそうだ。

智頭街道を「自然を食べる旅」の周遊ルートに
人気No.1の大江ノ郷パンケーキ

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キッチンとフロアのスタッフには若手が多い。 人気No.1のパンケーキを作り上げたのが右から3人目の岡垣シェフ

「山菜料理」みたき園&小鳥のcafeクインス 鳥取県八頭郡智頭町芦津707

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山菜中心の料理、このほかにヤマメの味噌焼きがある

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寺谷節子女将

 みたき園は智頭町内にある最寄り駅智頭急行「恋山形」駅から山間を登って約10km。ネット検索で行き方を調べると、「恋山形駅から徒歩約2時間」と出てくる。町営バスも便が少ない山の中にある。

 しかし、ここは昭和46年創業で、45年の歴史をもつ名店だ。女将の寺谷節子さんがこの地で林業を営む寺谷家に嫁いできたのは創業の2年後。そこからご主人と二人三脚での経営が始まったという。土地はもともと寺谷家の山林があったところ。町内で空き屋となった民家を購入してこの場所に移築し改修して使っている。

「この地、この場所には癒しの空間としてのお役目があるように感じるのです。せっかく来てくださった方には田舎の暮らしを感じて、喜んで帰ってほしい」と節子女将は話す。

智頭街道を「自然を食べる旅」の周遊ルートに
みたき園では地元の方たちがサービスする

 ここは確かに山の中だし、路線バスも2時間に1本くらいの場所にある。ただし、車を利用すれば鳥取市内から50分、山陽側の姫路からでもほぼ2時間と、それほど遠くない。すぐ奥には三滝渓谷があるという清涼な立地に藁葺きの東屋が点在し、おだやかな空間のなかで地元で取れた山菜や川魚中心の料理が提供されている。

 宣伝は特に行っていないというが、平日でもかなりのお客様がいる。その7割は関西方面からと聞く。最近は外国からの方も増えたそうだ。

 数年前に敷地内にオープンした「小鳥のcafeクインス」は娘さんのプロデュースによるもので、美味しい水出しコーヒーを提供してくれる。こだわりの小さな置き物が疲れた心をほっこりさせてくれる場所である。

 ご主人の仕事で1年前からこの地に住み、このカフェで手伝っている女性は「最初は山間地での生活が心配でしたが、1年経ってみるともう最高です」と話してくれた。

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小鳥のcafeクインス

智頭街道を「自然を食べる旅」の周遊ルートに
女将が集めた置き物が癒しの空間を演出している

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