観光で農業を、まちじゅうを活性化する    宮城県丸森町 丸森型グリーン・ツーリズム

2016.03.01宮城県

阿武隈ライン舟下り
阿武隈ライン舟下り

 東日本大震災から5年、東北以外では被災地への関心が薄れている現実がある。一方、被災地は支援されるだけではない。震災後の状況を生き抜く中で、全国をリードする取り組みも生まれている。
 その一つ、宮城県丸森町(まるもりまち)の観光の取り組みを今回は紹介したい。丸森町は宮城県仙台市と福島県福島市の両方から、電車・車で約1時間の場所にある。歴史深く、阿武隈川や棚田などが美しい。

 平成17年度からグリーン・ツーリズムに取り組んできたが、震災で福島第一原発事故の影響を受け、風評被害に苦しんだ。しかし昨年7月に第2種旅行業登録を行い、一般財団法人丸森町観光物産振興公社内に「丸森“こらいん”ツーリスト」(旅行事業部門)を立ち上げて、自主企画ツアーを多数実施している。

 「阿武隈ライン舟下り」など以前からの観光地以外に観光スポットの少ない丸森町で、観光に力を入れるのはなぜなのか。そこには、多くの地域で改めて問い直すべき点が含まれている。

齋理屋敷
齋理屋敷

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