たまねぎキャッチャーにタマ泣き美人コンテスト SNSで話題沸騰「おっタマげ!淡路島」プロジェクト

2016.11.14兵庫県

「淡路島狂っている」とSNSで話題に

たまねぎキャッチャーにタマ泣き美人コンテスト SNSで話題沸騰「おっタマげ!淡路島」プロジェクト
景品は全て淡路島たまねぎの「たまねぎキャッチャー」。細部まで気を配りオリジナルデザインに変えた

 施設内の改善によってメディアから注目され、取材を受けたらホームページやSNSで紹介することで、訪れる人が増えていった。

 勢いが増す中で2015年5月からは、淡路島の特産品であるたまねぎを日本中に知ってもらうプロジェクト「おっタマげ!淡路島」をスタートさせた。当初、企画会社から提案されたのは、たまねぎを使ったユニークなPRポスターを作成するというものだった。 

 クレーンゲームの景品を淡路島たまねぎにした「たまねぎキャッチャー」と「たまねぎカツラ」が搬入され、施設内で撮影が進んでいった。 

宮地:現場に置かれた小道具を見て、この面白さは、ポスターだけではなく、実際にここで稼動させたほうが「シュールでおもしろいのではないか?」と感じて、現場に設置することになりました。

 結果として、たまねぎをモチーフにしたコンテンツを2カ月間で次々と施設内に仕掛けていき、それを若い世代にInstagram やTwitter などのSNSで発信してもらい、より多くの人に「たまねぎ=淡路島」をPRするプロジェクトが完成した。

 そして、第1弾の「たまねぎキャッチャー」がスタートした。キャッチャーの内装と外装はオリジナルデザインに変え、若い人たちにSNSで発信してもらう仕掛けとしてInstagramのロゴマークと#(ハッシュタグ)たまねぎキャッチャーを表示させた。

 多くのソーシャルメディアを活用しているユーザーは、ハッシュタグを使って特定のトピックや話題などの情報を見つけている。ハッシュタグ付きの投稿をしてもらうことで、潜在的なユーザーにたまねぎキャッチャーの存在を見つけてもらいやすくなり、多くの人に拡散できるというメリットがある。

 狙い通り、オープン初日に訪れたお客様が「淡路島狂ってる…」のコメントと写真、#たまねぎキャッチャーでTwitterに投稿した。瞬く間に8000RT(※リツイート)され、全国から注目されるようになった。

 メディアやキュレーションサイトでも取り上げられ、カップルやファミリー、高齢者などあらゆる世代の人たちが「たまねぎキャッチャー」をプレーしに訪れた。

 料金は1回100円で、1玉取ると1.2~1.5キロのたまねぎと交換してくれる。スタッフを1人待機させ、お客様にたまねぎの取り方をアドバイスしたり、取れたら鐘を鳴らして会場を盛り上げた。2016年4月30日~5月3日(連休期間中)のプレー数は3300回に達し、行列ができた。※リツイート 面白いツイートやみんなに知ってほしいツイートを見つけたとき、そのツイートを再投稿するというもの

 第2弾の「たまねぎカツラ」では、道の駅内の「ショップうずのくに」で「たまねぎカツラ」を被って買い物をすると粗品がプレゼントされるというもの。第3弾の「おっタマゲ!ソフト(ハード?)」では、アイスクリームコーンに生たまねぎのせて販売した。第4弾の「おっ玉葱」では、高さ2.8mの巨大なたまねぎオブジェを「うずの丘大鳴門橋記念館」に設置し、次々とユニークなコンテンツを仕掛けた。

 同時に#たまねぎカツラ、#おっタマゲソフト、#おっ玉葱などのハッシュタグを設定し、情報発信を促した。「たまねぎカツラ」を被り、たまねぎオブジェ「おっ玉葱」前で撮影すのがブームとなり、Instagramでの投稿は2,000件を超えた。情報拡散、PR作戦は成功した。

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