たまねぎキャッチャーにタマ泣き美人コンテスト SNSで話題沸騰「おっタマげ!淡路島」プロジェクト

2016.11.14兵庫県

たまねぎキャッチャーにタマ泣き美人コンテスト SNSで話題沸騰「おっタマげ!淡路島」プロジェクト
生産者へのインタビューを流し、POPに力を入れたディスプレイ

見た目と中身が一致する商品づくり

 ショップで販売しているお土産品の改善にも着手した。どこにでもあるような箱菓子を減らし、淡路島産たまねぎなどの農産物や、のり、わかめなどの海産物などを中心とした加工商品を増やした。さらに淡路島で生産・販売されている逸品もショップ販売できるよう、さまざまな生産者と交渉して品揃えを豊富にした。

 淡路島の生産者を応援し、さらに生産者が作った商品をお客様にもっと知ってもらえるよう、商品化されるまでのストーリーをPOPや看板で大きく紹介したり、生産者に取材したときの動画を30型のTVで流すなどディスプレイにも気を配った。

 また、商品パッケージにも着目し、気づいたことや新しいアイデアを若手に任せてくれたため、さまざまな改善が進んだ。

  例えば「淡路島ちりめん山椒」という商品は、かつて「ちりめんじゃこ煮」という名称だった。関西地方で「じゃこ煮」はあまり一般的ではないため、よく知られている「ちりめん山椒」に変更すれば、中身がお客様にイメージしやすくなると考えた。筆文字が目立つパッケージデザインを、若い世代でも手にとってもらえるようなかわいいデザインに変更してはどうかと提案すると、生産者からは反対された。

宮地:新しいことを始めようとするとき、全員の意見が一致することはほとんどありません。しかし、そこであきらめずに、変えたらどんな風に良くなるのかなど狙いや背景を伝え、話し合うことで、最終的には納得していただけることが多いです。

たまねぎキャッチャーにタマ泣き美人コンテスト SNSで話題沸騰「おっタマげ!淡路島」プロジェクト
淡路島ちりめん山椒のパッケージ遷移

 新しく「淡路島ちりめん山椒」で売り出すと、これまで手に取らなかった若い世代も購入するようになり、売り上げは200%アップした。

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