東京都八王子市でのMICE誘致における「観光要素」の寄与可能性 — ゼミナールでの教育活動を通じて —

古本泰之杏林大学観光交流文化学科准教授

2019.09.05東京都

東京都八王子市でのMICE誘致における「観光要素」の寄与可能性 — ゼミナールでの教育活動を通じて —
学生が発表し、報告書を提出

MICE事業への提言に杏林大学が取り組んだ経緯

 杏林大学外国語学部観光交流文化学科の古本泰之ゼミナール3年生は、大学コンソーシアム八王子(東京都八王子市)による2018年度「学生企画事業補助金」の採択を受け、八王子観光コンベンション協会からの指定研究課題「八王子ならではのMICE事業への提言~グローカルな視点から~」に取り組んできた。

 「学生企画事業補助金」とは、大学コンソーシアム八王子に加盟する高等教育機関の学生が八王子地域を舞台として取り組む諸活動に対し、その費用の一部を大学コンソーシアム八王子が補助するものである。2018年度よりこの補助金の中に地域内団体から提示された課題解決に向けた調査・研究活動を支援する「指定課題部門」が設定され、上記課題が八王子観光コンベンション協会から提示された。

 筆者は杏林大学において観光地開発に関するゼミナールを開講しているが、近年では学びの場として近隣地域と連携したにぎわい創出活動を行っている。この補助事業は所属学生にとってよいチャンスになるのではと応募にチャレンジし、採択された。その最終報告として、2019年2月17日(日)の「学生企画事業補助金報告」(大学コンソーシアム八王子主催、学園都市センター)および同年2月19日(火)の「第4回わかる!!MICEセミナー」(八王子観光コンベンション協会主催、八王子クリエイトホール)において学生が発表を行い、同時に報告書を提出した。本稿はその概要である。

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