“稼ぐ地域”を創造する道の駅の戦略発想 道の駅「うつのみやろまんちっく村」を事例として
道の駅「うつのみやろまんちっく村」正面ゲート
現在、全国で供用中の道の駅は1,093カ所(平成28年6月時点)を数え、多くの自治体において道の駅設置が検討されています。
全国数カ所で行われた社会実験を基に、平成5年に登録が始まった「道の駅」制度でありますが、長年、トイレ休憩に立ち寄る通過型のドライブイン的な施設として認識されてきました。24時間利用可能な駐車場やトイレ、そして情報提供施設が登録要件とされているこうした「道の駅」も、近年の地方創生の流れを受けて期待される役割が大きく変化しています。
当社が運営する道の駅「うつのみやろまんちっく村」は、平成8年に農林公園として開業しました。平成20年に長年運営を担ってきた第三セクターを解体し、当社が民間運営としてその事業を引き継ぎリニューアル開業、平成24年に道の駅として登録、供用を開始したものです。一般的には、国土交通省等の補助金を活用して新設開業することが多い道の駅施設ですが、当社の道の駅「うつのみやろまんちっく村」は、国の補助や助成の対象とならない既存施設活用による登録方法で、平成24年9月に栃木県21番目の道の駅としてリニューアル整備しました。
道の駅施設としては全国最大級となる46haの敷地面積には、農場、ブルワリー、天然温泉、宿泊棟、物産施設、飲食施設、里山体験エリア、ドッグランなどがあり、明らかに通過型、休憩目的ではない当該施設を、このように「道の駅」として供用登録することには、当社なりに大きな意図がありました。
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