大学生が取り組む新しい地域固有価値の発見プロジェクト 「北陸カレッジ」「ユニバーシティカレッジ南九州」

青谷実知代神戸松蔭女子学院大学人間科学部准教授

地域固有の価値を再発見

恐竜博物館の前にて 「北陸カレッジin福井」
恐竜博物館の前にて 「北陸カレッジin福井」

 大学生を含めた若年層は旅をしたいと思っている。時間を自由に使える今だからこそ、アルバイトをして旅へ出るお金を貯め、地域の方々との交流の深め、知識を増やしたいという希望者も多い。
 ただ訪問先を決めるにあたっては、地域のブランド力が高いところに魅力を感じている。そのため地域のイメージ力が低いところは、学生の旅の選択肢にも入っていない。従来の地域固有の価値を新しく魅せながらブランド力を高めることで、若者の旅行需要を喚起することは可能である。

 「カレッジ」に参加した学生は、電車・新幹線内での楽しみ方、地元の方との交流を深めて本物の旅の楽しさ・面白さを教わり、未知なる地域の魅力を発見した。さらに、従来の修学旅行の在り方が変われば今後の旅の在り方も変わるかもしれない。
 2015年3月14日、いよいよ北陸新幹線(金沢・富山-長野間)が開業する。大学生が築いた「カレッジ」の華がこれから開き、地域がより一層活性化していくことを期待したい。

2014年北陸カレッジ福井の様子 2014年北陸カレッジ福井の様子
2014年北陸カレッジ福井の様子

著者プロフィール

青谷実知代

青谷実知代神戸松蔭女子学院大学人間科学部准教授

神戸松蔭女子学院大学人間科学部生活学科准教授。神戸山手短期大学非常勤講師。専門は、ブランド・マーケティング、マーケティング、流通。

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