大学生が取り組む新しい地域固有価値の発見プロジェクト 「北陸カレッジ」「ユニバーシティカレッジ南九州」

青谷実知代神戸松蔭女子学院大学人間科学部准教授

体験して、調べて、根拠のあるプランを作る

2014年度のユニバーシティカレッジの様子
2014年度のユニバーシティカレッジの参加者

 上述した通り、夏休みの期間中に地域へ訪問し、体験を行う。2014年「北陸カレッジin福井」
は8月下旬に実施され、「ユニバーシティカレッジ南九州」は9月上旬に実施された。訪問する前には、既存の旅行パンフレットや地元情報誌また地域のホームページなどあらゆるものを調べ、体験内容の充実化を目指す。もちろん、訪問エリアの担当者と連絡を取り合いながら進めていく。

 そして体験実習を終えてから、まずは中間プレゼンテーション(10月実施)に向けて旅行商品案をまとめる。その後ブラッシュアップをして12月、旅行会社や関係諸機関に向けた成果報告会に合わせて調整し案を深めていくことになる。さらに大学によっては、学祭や地域のイベントに参加して地域の方と一緒になって訪問先を盛り上げていくことも実施している。

 2014年の「北陸カレッジin福井」では、親子・恋人と行く旅のデザインやマンネリ化したライフスタイルからの脱却旅をデザインしたり、これまで地域の観光素材としても見逃されていた場所を観光名所として訪問する案など、若者ならではの面白い視点からプランが提案された。どれも単なる案だけでなく、アンケートを実施し根拠のある提案がされていた。

 一方、「ユニバーシティカレッジ南九州」の取り組みは、修学旅行メニューをデザインするという新しい取り組みである。そのため、何をどのように進めたらよいのか分からず悩み苦しんだ場面も多かったが、まずは母校を訪問して中学・高校の修学旅行担当の先生に取材をしたり、県の教育委員会を訪問して県内の修学旅行実態を掴んだり、また実際に修学旅行を終えた高校生にインタビューやアンケートを実施するなど、根拠を持って自らの楽しかった経験をプランにしていた。

2013年度の鹿児島カレッジの様子
2013年鹿児島カレッジの参加者

修学旅行をデザインする「ユニバーシティカレッジ南九州」
修学旅行をデザインする「ユニバーシティカレッジ南九州」

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