観光案内所から見えてくる観光地・ニッポンの姿とは?
案内所間の連携で機能強化
京都の案内所では、観光スポットへのアクセスや今週のイベント情報などを英語で紹介
2020年東京五輪を控え、訪日外国人数はこれからも増加が見込まれる。その受入環境整備の課題の一つが、多言語対応である。外国人に情報を提供する観光案内所にも大きく関わる課題であるが、何でも多言語化すればいいのではなく、その対象となる案内標識が施設内か外か、また印刷物等が見えにくくならないかなど、専門的にきめ細かく、柔軟な対応が求められる。
また、観光案内所の機能強化という面では案内所間の連携も必要になってくるのではないかと矢田部さんは推測する。
矢田部:日本へのリピート回数が増えるほど、団体から個人旅行へ、ゴールデンルートの観光地からほかの地域へとシフトしていく傾向があります。全国には、年間でも数えるほどしか外国人が来ないような観光案内所もあります。そうした案内所で機能強化を進めるのはなかなか難しいため、案内所間の連携や情報共有を進めることで、その点を補っていけるかもしれません。
日本の観光の窓口となる観光案内所。外国人が安心して旅行をするために、その役割がますます重要になっている。
(取材・文/城市奈那)
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