観光案内所から見えてくる観光地・ニッポンの姿とは？

2015.09.16東京都

困りごとの解決も

旅行者に確実な情報を届けるのがポイント

　案内所で聞かれることは主に目的地へのアクセスや観光情報で、それに付随して宿泊、両替、Wi-Fiなどの通信の情報も多い。その他に、案内所への来訪目的の一つとなっているのが、「困りごとの相談」である。「落し物をした」「ロッカーが開かない」「待ち合わせ予定の人と会えない」などありとあらゆる相談が案内所に舞い込み、できる限りのサポートを行っている。
幸い日本では、紛失物が見つかる確率が高いため、旅行の最後にお礼を伝えに案内所に立ち寄る旅行者も多い。

矢田部：案内所でのこういったサービスが、外国人旅行者の安心度、満足度アップにもつながればと思います。

東京駅の観光案内所

　情報提供の際に気をつけているのは、「確実な情報を届ける」という点である。情報は日々変わるため、例えばパンフレットに載っている定休日や住所が今も変わっていないかなどを確認してから伝えるようにしている。
　また、Asakusa（浅草）とAkasaka（赤坂）など外国人が混同しやすい地名や、群馬県草津町と滋賀県草津市など同じ地名の場所もある。こうした地名に対しても、旅行者が行きたい場所と一致しているか確かめてから情報を提供するという。

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