小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ステップ9 これだけはすべからず! 〜ガイドがやりがちな3つのタブーとは〜
雨の日のガイドはいつもよりテンション高めでいきましょう!
雨の日にやりがちなこと
2つ目のタブー、それは雨の日によくやってしまうことです。こんなガイドをした、された経験はないでしょうか?
「本日はあいにくのお天気で・・・」
「晴れていればもっと綺麗なんですが・・・」
ガイドは決してこういう物言いをしてはなりません。なぜか?
ガイドにとっては見慣れた景色でも、お客さんにとっては一期一会だからです。
ガイドはいつもそのまちや景色を見ています。一年中ガイドをしているので、一番良い時を知っています。だからお客さんにもっといい景色を見てもらいたいと思いますし、自分のまちへの誇りから「こんなもんじゃない! 本当はもっともっと綺麗なんだ!」という気持ちになるのもわかります。
しかし、お客さんにとってはどうでしょうか? ほとんどのお客さんはその場所に初めて来ているはずです。きっとわくわくしながらガイドツアーに参加したことでしょう。それなのに「今日はあいにく」とか「晴れていればもっと綺麗」とか言われたらどうでしょうか? おそらく、すごくがっかりするのではないでしょうか? また、雨の日や寒い日などは、ガイドだけではなくお客さんのテンションも下がり、「せっかくきたのに雨か・・・」とがっかりしているかもしれません。それに加えて、ガイドから「あいにく」つまり「今日はあまり良くない」などと言われたら、さらにテンションが下がってしまうことでしょう。
ではどうしたら良いのでしょうか?
それは、どんなに状況の悪い時でも「今日が最高のツアー」という演出をすることです。例えば私は、雨の日や状況の悪い時のツアーであれば次のように始めます。
「みなさんはラッキーです! なぜならば、雨は自然やまちなみをとても美しく見せてくれるからです!」
「雨でしっとりと濡れたに瓦には、えも言われぬ情緒があるんです」
などと言って、最高のツアーを演出します。そうすることによって、お客さんにとっての「特別な1日」にしたいのです。ツアーの規範や雰囲気は、ガイドが作りだすもの。これも本連載で何度も言っていることですが、ガイドはサービス業です。最高の思い出になるよう、ガイドはお客さんにとことん尽くしましょう。
また、雨の日、条件の悪い日は少しテンションを高めにするのもポイントです。ガイドの元気や楽しそうな雰囲気は、お客さんに必ず伝わりますし、逆もまた然りです。そしてこれには、自分自身を鼓舞し、士気を高める意味合いもあります。「雨の日はテンションをあげる」。このこともぜひ覚えておいてください。
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