ジオパーク認定を活用するための整備に取り組む萩ジオパーク構想推進協議会 ジオパーク専門員の白井孝明さんに聞く

白井孝明萩ジオパーク構想推進協議会事務局萩市総務企画部ジオパーク推進課ジオパーク専門員

2018.04.02山口県

人と人、地域と人のつながりを生む「萩ジオマスター講座」

ジオパーク認定を活用するための整備に取り組む萩ジオパーク構想推進協議会 ジオパーク専門員の白井孝明さんに聞く
選択講座「萩の魚はなぜ美味しい」。道の駅しーまーと内のさかな屋三共社長の吉光氏が瀬付きあじの3枚おろしを披露

 現在、萩らしいものとしてよく知られている城下町や、萩焼、農産物、魚介類などは、大地とどんなつながりで生まれたのか。その理由を専門家による解説と試食や試飲などの現地体験で学ぶことができる6つの選択講座と、萩の大地の成り立ちを座学と現地見学で学ぶ必須講座6回の「萩ジオマスター講座」を2017年9月26日から2018年1月14日まで開催した。開催した狙いについて白井さんはこう話す。

白井:萩焼はなぜ美しいのか、農産物や魚介類はなぜ美味しいのか、萩に広がる景色や自然がどのように育まれてきたのかを知ると、今まで当たり前に存在している景色や自然をもっと大切にしたいという気持ちが芽生えるはずです。萩に誇りと愛着を感じる人を一人でも増やし、まちづくりを支える根幹につながればと思いました。

 講座を開催した結果、市内を中心に遠くは島根県からなどまで約500名が参加し、規定の受講数に達すると認定される「萩ジオマスター」が45名誕生した。さらに参加したガイドたちが地域や団体の壁を超えて新しいグループをつくり、ジオパークを支える人材が少しずつ生まれてきている。

ジオパーク認定を活用するための整備に取り組む萩ジオパーク構想推進協議会 ジオパーク専門員の白井孝明さんに聞く
選択講座「萩の農産物はなぜ美味しい」。千石台地区のだいこん生産者などに協力を得て、だいこんの収穫体験を行った

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