萩ジオパーク構想推進協議会が「笠山体感ガイドツアー」を実施

2018.11.07山口県

参加者とガイドが一体となり、アクティビティを楽しんでいた
参加者とガイドが一体となり、アクティビティを楽しんでいた

 山口県の萩ジオパーク構想推進協議会が主催する「萩ジオガイド養成講座」が8月と10月に萩市で行われた。体験を通じて萩ジオパークの魅力を伝えるジオガイドを養成する3日間のプログラムで、市内を中心にガイド未経験者も含む16名が受講し、講師は一般社団法人をかしやの菊間彰氏が務めた。

<萩ジオガイド養成講座の内容>

1日目:五感を使うアクティビティを体験し、「知識伝達型」との手法の違いを学ぶ
場所  :笠山椿群生林、城下町(萩市)

2日目:フィールド調査をもとに4つのアクティビティを組み立て、ガイド役と客役に
           分かれて模擬ツアーを行う
場所  :笠山椿群生林(萩市)

3日目 :一般客を招き「笠山体感ガイドツアー」を行い、ジオガイドとしてデビュー
場所   :笠山椿群生林(萩市)

 今回は3日目に行われた「笠山体感ガイドツアー」の内容を紹介する。

[ツアー概要]
開催日時:2018年10月21日(日)10:00~12:00
集合場所:笠山椿群生林資料展示休憩室(山口県萩市)
参加者数:21名(6歳~60歳以上)

 この日は、萩市内在住の小学生をはじめ、大学生、高齢者、観光ホテルに勤務する台湾人などが参加した。参加者を2つのグループに分け、約2万5,000本のヤブツバキが自生する椿群生林や、椿祭りのメイン会場となる芝生広場、大小の溶岩石がごろごろと落ちている池のほとり、海岸に広がる石切り場跡で4つのアクティビティを体験した。

アクティビティその1:椿の枝分かれを数えよう  

萩ジオパーク構想推進協議会が「笠山体感ガイドツアー」を実施
ガイドが枝分かれしている幹の利用法を説明

 集合場所から約5分歩いた椿群生林で行われた。最初は椿の枝の観察。まずは主幹からたくさん枝分かれをしている椿を探す。次にその中で自分たちが最も多いと思う1本に、目印となるリボンを結ぶ。全グループが結んだら、ガイドと一緒に本数を確認し、互いの成果を称える。最後に「昔の人は椿の固さを生かして、舟のアンカーや竿受けに利用していた」という解説を聞き、2月中旬~3月下旬の見ごろに再び訪れてほしいポイントに案内してくれた。

 じっくりと観察し、何度も触れた椿に不思議と親しみがわいてきた。

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