海友舎を使いながら残そう! 保全・活用しながら地域の交流拠点として再生、観光資源としての魅力を創出する「ぐるぐる海友舎プロジェクト」

海友舎を使いながら残そう! 保全・活用しながら地域の交流拠点として再生、観光資源としての魅力を創出する「ぐるぐる海友舎プロジェクト」
高台から望む海友舎と江田島湾

 町を歩いていると、町を見守る象徴であり、町並みの景観を印象付ける歴史ある建物に出会うことがある。その建物を通して町の人々の暮らしや歴史がふと垣間見えることもあるだろう。しかし、文化財にでもならなければ、やがてただの古い建物として解体されてしまうことも少なくない。

 広島県江田島市(えたじまし)にある「ぐるぐる海友舎プロジェクト」は、市内の海軍関係施設の「海友舎(旧江田島海軍下士卒集会所)」を後世に残したいと発足した市民ボランティア組織だ。

 ただ保存するだけでなく、多くの人々を巻き込んで開かれた場として使いながら残すというユニークな手法で、解体の危機にあったこの建物を地域コミュニティの場としての再生し、また新たな観光資源へと発展させるまでになった。

 活動を始めた経緯、その活動内容やあり方について、代表の南川智子(なんかわ・ともこ)さんと副代表の岡本礼教(おかもと・あやのり)さんに、お話しをうかがった。

海友舎を使いながら残そう! 保全・活用しながら地域の交流拠点として再生、観光資源としての魅力を創出する「ぐるぐる海友舎プロジェクト」
ぐるぐる海友舎プロジェクトのメンバー

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