祭りで日本を盛り上げたい! 人が集まる祭りをプロデュースし、祭りの可能性を広げるオマツリジャパン代表加藤優子さん
サポーターが得意分野を生かし、活動を支援
オマツリジャパンが祭りをプロデュース上で、重要な役割を果たしているのが、約200名のサポーターだ。祭り好きのボランティアグループで、加藤さんの友人から端を発し、徐々にその輪が広がっていった。当日祭りの手伝いをしたり、ウェブサイト制作を手伝ったり、運営のアドバイスをしたりと、それぞれの得意分野を生かしながら祭りに関わっている。
加藤:サポーターのほとんどは都内在住で、年齢は20代から50代ぐらいまで。それぞれ自分の仕事がありながら、プロボノ的に活動しています。「土日ぐらい熱い仲間と熱いことをしたい!」「みんなが笑顔になることをしたい!」「地域のために何かしたい!」と思っている人が集まって、新しいコミュニティが生まれています。
お祭りに興味があり、デザイナー、SEなどさまざまな職に就く人たちがサポーターとしてオマツリジャパンの活動を支援
オマツリジャパンのサポーターたち。地域のために何かをしたい、仲間と熱いことをしたいと思う人が自然と集まってくる
お神輿は担ぎ手を増やし、振る舞いを豪華に
自治体や商店街の祭りの悩みは、人、モノ、お金、アイデアの4つの不足に集約されるという。「人」はお客さんだけでなく、担い手も指す。オマツリジャパンでは、担い手不足で実施されなくなったお神輿の復活に携わることもあるが、とにかく担いでくれる人を集めることが重要だと加藤さんは言う。
加藤:お神輿の場合、重要なポイントが2つあります。1つは、とにかく人を50~60人ぐらい集めること。参加者からしてみれば、楽しくてつらくないお神輿だったら、来年も参加しようという気になります。逆に、人が少ないためにずっと担いでいないといけないお神輿は、「大変なので来年はやめよう」となる。思い切って担ぎ手を増やして負担を軽くするのが大切です。
もう1つは、神酒所の振る舞いを豪華にすること。神酒所はお神輿巡行中の休憩所で、冷えたビールや日本酒、美味しい料理を出すと、楽しい祭りと思ってもらえるようになります。この2つを押さえたことで、うまくいっているお祭りもあるようです。
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