湯沢にタイ人観光客が急増! 二階堂パサナさんが実践する「まごころ」のおもてなしとは?

2015.01.05新潟県

なぜ、湯沢町にタイ人観光客が殺到しているのか

 訪日外国人の数が2013年、初めて1,000万人を突破した。増加の背景には格安航空会社(LCC)の就航拡大・増便や、「アベノミクス」による円安効果で、日本での旅行費用や買い物が割安となったことが挙げられる。特に、同年7月に政府が観光ビザの発給要件を緩和した東南アジア諸国からの観光客が急増している。
 中でも多いのはタイ人観光客で、2014年1月~11月までに約58万1,300人(前年の約1.5倍)が訪れ、今後も増加することが予想される。

 タイでは個人旅行が主流で、旅先の必要な情報を得るためにインターネットを利用し、特に口コミからの情報を重視する。首都バンコクは、2012年にFacebookの利用者が約860万人と世界で最も多い都市になったソーシャルメディア大国である。そのソーシャルメディアを活用して、タイの人に向けて情報を発信することで、観光客を増やしている地域がある。

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 新潟県中部に位置する湯沢町は、古くから温泉地として知られ、スキー場や、アウトドアなどの観光スポットが充実し、お米、日本酒などの豊かな食文化に恵まれた人口約8,000人の小さな町である。

 近年はスキー人口の減少により、国内観光客数が伸び悩んでいる。ところが、湯沢町を訪れるタイ人観光客は2011年頃から急激に増えている。
 その成果につなげるきっかけをつくったのが二階堂パサナさん

二階堂パサナさん
「Love Yuzawa Town」を立ち上げた二階堂パサナさん

 パサナさんは個人でfacebookページ「Love Yuzawa Town」を立ち上げ、スキー場や温泉などの観光名所の情報写真と一緒にタイ語で発信し、質問の回答も行っている。情報発信を始めた経緯、なぜ「Love Yuzawa Town」が支持されているのか、彼らは日本の観光にどんなことを望んでいるのかについて、パサナさんにうかがった。

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