祭りで日本を盛り上げたい! 人が集まる祭りをプロデュースし、祭りの可能性を広げるオマツリジャパン代表加藤優子さん

加藤優子株式会社オマツリジャパン代表取締役

2017.06.26

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祭りで人や地域を元気に!

2 オマツリジャパン代表の加藤優子さん。法被と団扇を常に持ち歩いているそう

 よさこい祭り、ねぶた祭、阿波おどりなど、地域の一大イベントで、観光の顔とも言える「祭り」。全国で毎年どれだけの祭りが開催されているか、みなさんはご存じだろうか。その答えは約30万件。日本は世界でも最も祭りが多い国の一つと言われている。

 しかし、少子高齢化が進む中、そのほとんどの祭りで人手不足や高齢化といった悩みを持っている。そんな中、「お祭りを盛り上げて、地域や日本を元気にしよう!」と立ち上がったのがオマツリジャパン。その発起人で、代表取締役の加藤優子さんに、オマツリジャパンの事業や立ち上げの経緯、人が集まるお祭りのポイントについて、話をうかがった。

祭りは、人の元気の素

 加藤さんが祭りに興味を持つきっかけとなったのが、大学在学中に訪れた青森のねぶた祭だ。祖母が青森市に住んでいるため、これまでねぶた祭は何度も見ていたが、東日本大震災から数カ月後の8月に見たねぶた祭は格別だった。

加藤:震災の影響で例年よりも人が少なかったですが、始まると地元の人を中心にとても盛り上がって、「久しぶりに元気な人を見たな~」と。今まで当たり前のように見ていましたが、これが日本の元気の素なのかもしれないと思いました。
 あと、祭りでは、生ビールが600円で売られていてもみんな買っていきますし、ポジティブなお金の流れが生まれています。何より楽しいですし、これがビジネスになったら面白いかも……と漠然と思いはじめました。

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アイデアのきっかけとなった青森ねぶた祭は、毎年250万人が訪れる一大祭り

 当時大学3年生だった加藤さんは、ちょうどこのころから、友人の父親が関わる商店街のハロウィーンイベントを手伝うことになった。最初はポスターやチラシのデザイン、ステージの装飾などを手伝っていたが、そのうち企画にも携わるようになる。個人で「オマツリジャパン」を立ち上げ、仕事の傍らで活動していたが、依頼が増えて忙しくなったため、2014年7月に会社を辞めて、活動に専念し、2015年11月に法人化した。

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