祭りで日本を盛り上げたい! 人が集まる祭りをプロデュースし、祭りの可能性を広げるオマツリジャパン代表加藤優子さん

加藤優子株式会社オマツリジャパン代表取締役

2017.06.26

人が集まる祭りのポイントとは?

川越風鈴まつり
風鈴の装飾が美しい川越氷川神社の「縁むすび風鈴」

 オマツリジャパンの事業は、プロデュース、ツアー、情報発信の3つを柱とする。

 自治体や商店街の祭りの企画・運営を行うプロデュース事業では、ユニークな企画、ブースの出店、ポスターやフライヤーのデザイン、Tシャツ、手ぬぐい、うちわなどのグッズの制作を行う。マンネリ化が進み、お客さんが今一つ集まらない祭りに、新しいアイデアを持ち込んで盛り上げるとともに、祭りの組織も活性化させている。

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三鷹駅南口の商店街でのチョークお絵かきイベント。餅つき大会やハロウィーンイベントなどもプロデュースしている

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チョークお絵かきイベントが終わった後は子どもたちも一緒に掃除する

 祭りにお客さんを集めたいとき、押さえておきたいポイントは3つあるという。

1.飲食が無料、あるいはクオリティが高いこと

 まずは食べ物や飲み物が無料、もしくはクオリティが高いこと。

加藤:例えば「目黒のさんま祭り」や日本酒祭りのように、美味しいものが食べられたり、美味しい新酒が飲めるイベントは人が集まります。無料だったり、貴重な飲み物や食べ物が味わえたりする祭りだと、自然と人が集まります。

目黒さんま祭り
落語「目黒のさんま」ときっかけに始まったさんま祭り。岩手県宮古市産のさんまを焼く「さんま祭り」と宮城県気仙沼市産のさんまを焼く「目黒のSUN祭り」の2つがある

2.SNS映えすること

 2つ目は、SNS映え。写真に撮りたいと思える光景があると、参加者の満足度が上がり、さらに他の人にも拡散しやすい。

加藤:個人的に好きで、最近人気なのは川越氷川神社の「縁むすび風鈴」です。まず境内の装飾が現代的で、おしゃれ。縁結びなので、若者にもオススメですし、風鈴回廊は写真に撮るだけでテンションが上がると思います。

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SNSでも人気の川越氷川神社の「縁むすび風鈴」

3.体験型であること

 3つ目は体験型であること。見るだけでなく、参加することで、「また来たい」と思えるようになるという。

加藤:ねぶた、阿波踊り、よさこいが人気なのは、誰でも参加できることが一因だと思います。例えば、阿波踊りは、南越谷や神楽坂など関東でも開催されていて、事前申し込み不要、服装も自由で、飛び入り参加できます。踊りでも、綱引きでも、何かを押すのでも、とにかく参加できると満足度が格段に上がります。

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オマツリジャパンが関わったハロウィーンイベント。例年よりも盛り上がったそう

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