郷土料理「筑前朝倉蒸し雑煮」を名物に 20店舗でオリジナルメニュー提供中
器は小どんぶりぐらいの大きさで、具材は筑前煮の材料を入れることが多い
福岡県あさくら観光協会では、朝倉市・筑前町・東峰村と共に朝倉地域の家庭で食べられている郷土料理「蒸し雑煮」を町おこしに活用する取り組みを始めた。市内20店舗でオリジナルの蒸し雑煮を提供している。蒸し雑煮は茶碗蒸しにもちを入れた雑煮で、江戸時代から朝倉市の一部に伝わる正月料理。蒸すタイプの雑煮は全国的にも珍しいことから、「蒸し雑煮」を地域グルメとして売り出そうと、観光協会や行政職員などが「筑前朝倉蒸し雑煮プロジェクト」を発足。昨年4月から市内の小学5・6年生約1,300人に知名度を調査し、地域の食材や調理方法を聞き取るなどして準備を進めてきた。
飲食店に参加を呼び掛けたところ、名物づくりに役立ちたいと市内の旅館や飲食店など20店舗が参加。オーソドックスなものからフカヒレ入りの中華風、チーズ入りのイタリア風などオリジナルの斬新な蒸し雑煮が誕生し、お披露目会でもおいしい、珍しいと好評だった。リーフレットも作成し、今年の正月から店舗でのぼりを立てて提供している。
なお、全国のお雑煮に詳しい東京都の「お雑煮やさん」と共同でレトルト商品も開発、販売している。また、今年10月30日まで「筑前朝倉蒸し雑煮」投稿キャンペーンも実施している。インスタグラムであさくら観光協会をフォローし、家で作ったり店で食べたりした蒸し雑煮を撮影し、「♯筑前朝倉蒸し雑煮」のタグをつけて投稿すると、抽選で毎月3名に『あさくらぐるめ本』がプレゼントされる。
協力店とプロジェクトメンバー
レトルト商品は2016年12月25日から販売開始
リンク:蒸し雑煮公式サイト
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