上智大学が隠岐島で西ノ島ワーキングホリデー実施 カキのカラ磨き&島の魅力アピール

2017.04.20島根県

上智大学が隠岐島で西ノ島ワーキングホリデー実施 カキのカラ磨き&島の魅力アピール
漁師がイカダの上で磯取り

 上智大学は、イワガキの養殖事業を行う隠岐観光株式会社の協力で、島根県隠岐郡西ノ島町において国内版ワーキングホリデー(ふるさとワーキングホリデー)といえる「西ノ島ワーキングホリデー」を3月28日~4月4日に行なった。大学生がイワガキのカラ磨きで得た賃金を交通費などにあてつつ、休日に観光して島の魅力に触れるというもので、地元の島民が島の秘境や体験を参加者に案内した。

 この企画は本土とは違う文化の交流を深めて大学生の視点による観光プランを作成すると同時に、学生に島のファンになってもらうのが狙い。企画したのは、昨年東北の被災地で開催した復興支援イベント「ウニのカラ剥き体験」の代表者の久宗航太さん。東北と同じように西ノ島町でも若者が島外へ流出し、イワガキのむき手がいない課題を抱えていることを知り、島を訪れイワガキ磨きのアルバイトを経験。自然や独自の文化、漁師との交流を通じて島にひかれ、島の現状に問題意識をもつ隠岐観光株式会社の社長に今回の企画を提案した。上智大学にも相談したところ、グローバルな視点をもつ学生を育てたいと大学側も企画に賛同し、大学の募集で2名の学生が参加。全国でも珍しい産学官連携の国内版ワーキングホリデーが実現した。

 今後はイワガキワーキングホリデー制度として同大学で継続すると同時に、協力先である鶴丸観光でのワーキングホリデーも実施したい考えだ。

上智大学が隠岐島で西ノ島ワーキングホリデー実施 カキのカラ磨き&島の魅力アピール
参加した学生がイワガキを磨きに挑戦

上智大学が隠岐島で西ノ島ワーキングホリデー実施 カキのカラ磨き&島の魅力アピール
内海と外海を結ぶ船曳運河からの眺望

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