岩手県洋野町でのウニのカラ剥き体験実施から見えてきたこと

久宗航太上智大学観光研究会会長

2016.10.21岩手県

ブランドがなければ地域にあるもので勝負

 京都や宮城県の松島のような絶対的な歴史、ブランドが集積している観光地であれば良いが、やはりそのようなブランドがなければ「いかに差別化を行うか」がとても重要だと感じた。もともとそういう考えは持っていたが、このイベントを通じてさらにこの考えを深めることができた。

 また、差別化は「現在地域にあるもの」を生かせばいいと考えている。バブル期まではアミューズメントパークやスキー場など、ブームに乗って大型投資をすればそれに見合うリターンが返ってくることが多かった。しかし現在は、個人の価値観が多様化しており、日本人だけを観光の対象にすることも難しくなっている。大型投資よりもどんなに小さくても日本で唯一、世界でオンリーワンのものを育てていくことが、低リスクというだけでなく、ハイリターンにつながるのではないかと考える。

イベント経験を進路にどう生かすか

 今後の進路としては、多くの人を笑顔にすることができるような仕事に就きたいと考えている。また、私個人としては、今後もどの地域であっても地方の魅力を引き出し、特に観光という視点から地域活性化のお手伝いをしたいと思う。

 今回の「ウニのカラ剥き体験」では、観光に対する知識というのにとどまらず、リーダーシップや調整能力、年上の方とのコミュニケーションなど社会人に必要なスキルも勉強になった。また、発想力や未知の領域への挑戦心に対して自信を深めることができた。このようなスキルは、今後どの仕事であっても生かせると考えている。

 地域活性化には「よそ者、若者、ばか者」の視点が必要だと言われている。その意味でも観光業や地域経済を実際に担う地元企業、新しいアイデアや魅力を提供する「よそ者、若者、ばか者」の大学生、地域のプロフェッショナルである自治体が参加する産官学連携は、観光政策に限らずバリアフリーや若者のUターン、Iターンなどにも応用できる。産官学連携は、地方活性化や地方創生にこれからますます大きな役割を果たしていくであろう。

著者プロフィール

久宗航太

久宗航太上智大学観光研究会会長

横浜市出身。上智大学法学部3年。
2015年に上智大学観光研究会を設立。
国内旅行業務取扱管理者、地方活性学会会員。
ご意見、ご質問はsophia.tourism@gmail.comまで。

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