その扉一緒に開けます! 三沢のアメリカンバーを案内する「Misawa Night Hoppers」
地元にとっては当たり前 移住者だから気づく価値
市の担当者がツアーを視察
ツアーを始めてから1年間で、県内外から約70名が参加した。参加者からは「楽しかった、また来たい」「三沢といえば航空祭、というイメージが変わった」「いつも通り過ぎてしまう場所でも新しい発見があった」などの声が上がり、参加者が友達や知り合いを新たに連れてきてくれるようになった。
バーからは「難しい新規客の獲得をMisawa Night Hoppersがしてくれてありがたい」と好評で、Misawa Night Hoppers の活動を客にPRしたり、バーもFacebookで積極的にイベント情報を発信するようになって、バー全体が活気づいてきている。
木滝:ツアーを始めたころは、アメリカンバーへ行く手助けをすることしか考えていませんでしたが、最近になって、ツアー参加者は終了後も市内でお金を使っていることに気づきました。ツアー参加者のほとんどは市内で宿泊し、翌日はお土産品を購入したり、市内を散策するという声を聞くので、私たちの活動は通過型観光ではなく、滞在型観光の手助けだったんだと。
ツアーは口コミやSNSなどで広まり、メディアからも注目され、市の担当者がツアーを視察したり、県や市が発行する観光冊子などで取り上げられる機会が増えているという。
地元にとっては当たり前だったアメリカンバーが、移住してきた木滝さんの視点では三沢ならではの魅力に映り、新しい観光資源に進化していった。これまでの三沢のイメージを覆し、新たな人とのつながりを生み出したこの取り組みによって、まちは少しずつ変わってきている。
木滝:しばらくは本業と両立させながら今のツアースタイルで続けていきます。今後、もし自分たちの活動と合う新しい動きがあれば、その流れに乗っていきたいですね。
三沢のディープな魅力発信しつづけるMisawa Night Hoppersの活動に新しい化学変化が訪れるか、今後も注目したい。
移動中はガイドによる地元ネタを聞きながら夜のまち歩きが楽しめる
(インタビュー・文/塩田恵理子)
■取材対象者プロフィール
茨城県出身。2010年に青森県三沢市へ在住。昼は「Ogawarako Kayak LABO」でカヤックインストラクターを務め、夜は「Misawa Night Hoppers」代表として、仲間とアメリカンバーを中心とした夜のまち歩きを実施し、三沢ならではの魅力を発信している。
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