また来たくなる、好きになる島づくり-姫路市家島地区を事例に-
若者が観光コンシェルジュとして起業
また、養成講座に参加していた若者が2012年に家島に移住し、家島コンシェルジュとして起業するに至った。家島での生活体験型の観光を島の人たちと連携しながら企画・運営している。
島の未来を見据えて
家島地区で島民主体のまちづくりが始まって15年ほどが経った。観光という視点でいえば、爆発的に観光客が増えている事例というわけではない。
しかし、島の人たち自身が島の魅力を見つめ直し、交流の質を高め、人材を育てていくというプロセスを地道に進めてきたことは島の未来を見据えた時に大きな意義があったと考えられる。島の人たちと確認してきた「100万人が1度だけ訪れる島ではなく、1万人が100回訪れたくなる島へ」というコンセプトがゆっくりと進んでいる。
■著者プロフィール
大阪府立大学大学院修了、慶應義塾大学博士後期課程在籍。兵庫県農林水産部、(財)京都市景観・まちづくりセンター等を経て現職。
コミュニティデザインの視点で全国各地の地域づくり支援に関わる。
東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科准教授、NPO法人ソーシャルデザインラボ理事長。総務省地域力創造アドバイザー。
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