買ってもらえるお土産品のデザイン

福井政弘パッケージデザイナー 武蔵野美術大学通信教育課程講師

4.「日本のおみやげ」として意識する

 訪日外国人旅行者が急増している今、都道府県などの地域単位だけではなく、日本のお土産品としてデザインを考える視点がこれからは必要になってくるだろう。

武居園「武居商店」のお茶 

武居商店

 「武居商店」のお茶は、一見しただけでお茶と分かるシンプルさを持ち、クラフト調の紙を使用した和のテイストがあるデザインである。日本語が読めない外国人も中身が想像できる点が優れており、英文もただの飾りではなく「since 1933」「100% ORGANIC」と外国人にアピールできる内容が盛り込まれているのもポイントである。透明のマドから茶葉が見えることも安心感に繋がっている。海外向けのお土産品には、明解さが大事だと考えられる。

 

かまわぬ「まめぐいみやげ」

 海外向けという面だけでなく、オリジナルのお土産品がつくれるという切り口でも面白いのが「まめぐいみやげ」である。約200種類の小さなてぬぐい「まめぐい」と、飴やあられなどのお菓子を組み合わせて、店頭で包んでもらうことができる。季節を反映した柄も多く、ちょっとした手土産にちょうどいい大きさになっている。中身を食べきった後で手ぬぐいがアフターユースできるのも、日本の「もったいない」の精神が生かされている。

 

 パッケージデザインに限らず、お土産品を考える上で大切なのは、時代に合った商品を考えることである。

 お土産品のメーカーは大企業から個人商店まで幅が広く、予算を投じてマーケティングを行えるのはほんの一部の企業だけかもしれない。しかし、パッケージデザインを考える上での切り口として優れた商品も出てきているため、そうした商品を見ながら、アイデアをぜひ参考にしていただければと思う。

(インタビュー・文/城市奈那)

著者プロフィール

福井政弘

福井政弘パッケージデザイナー 武蔵野美術大学通信教育課程講師

凸版印刷株式会社トッパンアイデアセンター勤務を経て2010年にフクイデザイン事務所を設立。食品や菓子、雑貨等のパッケージデザインを手がける。パッケージの構造からグラフィックデザインまで幅広く活動。2007年より武蔵野美術大学通信教育課程講師。公益社団法人日本パッケージデザイン協会会員。

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