地域性を生かした「音楽」で新しい都市イメージを 川崎市「音楽のまち・かわさき」
川崎らしいプログラムと人づくり「かわさきジャズ」
モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさきフリーライブ(JR川崎駅東口)
今年始まる企画が「かわさきジャズ」だ。昨年まで4年間は「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」が開かれており、この経験を生かして開かれる。
山本:「川崎って、見れば見るほどジャズに親和性があるんです」
川崎市は古くからの工業地帯で、海外も含め各地から人が集まってきた土地だ。現在ではIT系など、より多様な企業が進出し、川崎に住む人を頼って移住する海外の方も多いそうだ。
山本:「川崎は多様なまちで、ジャズの多様性と共通する土地柄があります。川崎の懐深さにはジャズの懐深さと通じるものがありますね」
中岡:「川崎には今あるものを生かす考え方があると思います。実は川崎にはいろいろな魅力、音楽資源があって、ジャズもできる土壌があるのです」
プログラムは多彩なゲストのコラボレーションが特徴的だ。例えば著名なミュージシャンの日本初共演となる「リシャール・ガリアーノ&ロン・カーター デュオ/寺井尚子クインテット」。他にも東京交響楽団と若手ジャズピアニストの共演、市内の音楽大学の講師同士の初共演などがあり、初年度にして早くもプログラムに「川崎ならでは」「川崎らしさ」が表現されている。
若手育成も重視する。例えば、昨年度「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」のソロ・ピアノコンペティションで優勝し、今年7月にモントルー・ジャズ・フェスティバルでファイナリストとなった桑原あいの公演が開かれる。高校の吹奏楽部の練習に市内の音楽大学から講師を派遣し、その大学や企業のビッグバンドと共演する企画もある。そして地域でのジャズライブも連携企画として行う。一流講師陣による「ジャズ・アカデミー」も開かれる。
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