忍者の可能性

山田雄司三重大学人文学部教授

2016.05.20

何度目かの「忍者ブーム」

阿修羅による忍者ショー
阿修羅による忍者ショー

 近年各地で忍者に関する施設がオープンしたり、各種メディアで忍者について取り上げられたりして、にわかに忍者人気が高まっている。そして、各地の忍者団体を統括する日本忍者協議会も設立された。これまでも何回か忍者ブームが訪れたことがあったが、今回の忍者ブームはどのように捉えたらいいだろうか。

 日本政府は、地域活性化、雇用機会の増大などを目指して日本を観光立国とする計画を掲げ、訪日観光の振興と同時に、国内旅行の振興も行うべく観光立国推進基本法を制定した。

 そうした中、忍者はクールジャパンと地方創生の両側面に合致した、まさに日本の観光の代表と言ってもいい存在である。日本発祥で南北朝時代以来の歴史を持つ忍者は、その正体が謎に包まれている「東洋の神秘」である一方、映画やアニメなどの影響によりNinjaの名は世界に広がって多くの人々を魅了している。

 忍者は卓越した身体能力を有した人々であったと考えられており、それを現代風にアレンジした伊賀流忍者博物館での伊賀忍者特殊集団阿修羅による忍者ショーを見に、世界から多くの人々が訪れている。

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