「岐阜の宝もの認定プロジェクト」から考える地域資源の可能性
「岐阜の宝もの認定プロジェクト」とは
2009年、岐阜県庁内に新設された観光交流推進局の初代局長に古田肇知事よりヘッドハンティングされ、“滞在型観光地として選ばれる岐阜県になる”ことを目標に、1)県のリ・ブランディングとメディア・プロモーション戦略の抜本的見直し、2)新たな高品質の観光地づくりへの取り組みを始めました。
その為に実行した主要施策の一つが「岐阜の宝もの認定プロジェクト」です。将来、観光資源になりうる地域資源を発見し(原石の発掘)、磨き上げ、観光資源化するという施策で、創り出した資源を国内外の人々に伝え、まちづくりや国内外誘客、付随するモノづくりや、食のプロジェクトにつなげ、果ては岐阜県全体の観光産業化を目指そうというものです。
そこでまず県の魅力の総点検として、県民に向け、今後、新しい観光地になると思う場所、人、コト、モノなどの「観光資源の原石=じまんの原石」募集を実施し、結果、1,811件もの候補の中から、2008年に「じまんの原石」を56件選定しました。その後、すべての現地調査を行い、国内外に通用する一番の資源を「岐阜の宝もの」、頑張れば次、宝ものになると期待される資源を「明日の宝もの」として選定しました。
認定された資源にはそれ相応のブラッシュアッププログラムを設計し、地域とともに実施します。毎年、新たな候補の募集とともにブラッシュアップ具合などの再調査を行う中で、新しい「岐阜の宝もの」や「明日の宝もの」を認定するというシステムを作りました。2015年現在、「岐阜の宝もの」は5件、「明日の宝もの」は11件認定されています。
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