東京にいても故郷の力になりたい。楽しく緩く7年目、いわて銀河プラザ応援女子会anecco.(あねっこ)
楽しく特技を生かす「奇跡的なチーム」。
anecco.の活動が始まって7年。全員がボランティアで、これまで活動を続けてきたモチベーションは何だったのだろうか。
小田:いろいろありますが、根底にあるのは岩手への愛情です。自分を育ててくれた場所への感謝と、恩返しをしたいという気持ちは、メンバー全員にあります。
東京にいることを生かしたいと思っています。東京はいまや世界からお客さまが来ている場所です。そこに岩手を発信できる。岩手のものが東京の方、世界の方に喜ばれ、「おいしい」と買われるのを目の当たりにするのは、とても楽しいです。岩手とのつながりをリアルに感じられます。
そして、ただ感じるだけでなく参加することができます。気持ちはあっても何をしたらいいかわからない人もいると思いますが、集まってあれをやろう、これをやろうと言うと、盛り上がって進んでいきます。例えば、いわてアクセサリーのサンプルを定例会に持っていったときには、みんなでキャーキャー言って盛り上がりました。自分のやりたいことをやって、打てば響く場なのです。岩手のことがただ好きで、感謝しているだけではなく、自分が動けば応えてもらえるのがとても楽しいです。
中には、やりたいことがあって、私やるねと言ってくれる人もいます。
例えば「anecco.通信」第13号では、メンバーの「ちっち」が岩泉町に赴いて取材をしている。また、横浜でサンドイッチカフェの店長を務める岩手県出身の女性は、anecco.とコラボして、岩泉町の食材からほおずきとわさびを選び、この日だけのオリジナルサンドイッチをanecco.デーに出品した。
小田:それぞれ、何かを持っている人が集まっているのです。“スーパー戦隊”と言いたくなるほど、みんながパワフルで、奇跡的なチームだと思います。心の炎はそれぞれ違うけれど、方向が合っているのです。anecco.にいるからこそ、もっと岩手のことを好きになるし、岩手出身でよかったと思います。
そしてこのチームに、さまざまなメンバーを明るくてきぱきと引っ張る「おおごえがかり」の小田さんの力は欠かせない。「anecco.デー」でも自身の子どもを抱いて来店し、メンバーに明るく声をかけながら、バックヤードでの調整も務めていた。
仕事や家庭などの都合で定例会に参加できないメンバー、活動を一時休むメンバーもいる。
小田:楽しく緩く、本業最優先にしようと言っています。つらくなったらやめてしまうと思うので、楽しく無理のない範囲でやるのが最優先です。
平日の定例会になかなか出られなくても、イベント当日に頑張ると言ってくれる人もいます。普段はメールでのやりとりが多いです。活動を一時休む人もいますが、できるときだけ、できる範囲でいいよと声をかけています。
ニックネームで呼びあっていることも、こうした雰囲気づくりに役立っている。岩手県のキャラクター「わんこきょうだい」の「そばっち」などの名前にちなんで、全員のニックネームの語尾に「っち」がついている。小田さんは「まいっち」。県東京事務所の担当者も例外ではない。
小田:狙ったわけではないのですが、結果的に、この呼び方のほうが気が楽です。
銀プラのショーウィンドウにいる「わんこきょうだい」とanecco.のキャラクター「ざっしぃ」(左から4人目)
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