瓦のまちを歩くと「カワラモン」が成長! 住民がアプリ開発

2016.11.22兵庫県

成長したキャラクターの例
成長したキャラクターの例

 瓦の産地の兵庫県南あわじ市津井地区で、街を散策しながら「カワラモン」を成長させるスマホ向けの「カワラモン育成ゲーム」を楽しむ街歩き企画「ビーコン瓦のまち津井を歩こう」が行われている。スマホにAplix社の「hubea®」という無料アプリを入れて、同地区にある石碑や古民家、瓦製作所など48カ所に設置したビーコン(小型発信機)に近付くと、瓦の雑学が紹介されたページの案内が届く。中でも目玉は、「カワラモン」という瓦の精霊を育成するゲーム要素が加わっていることだ。

 最初は原料の土から始まり、各スポットで紹介される瓦の雑学を読むたびに、人格が備わり成長していく。津井のまちの歩き方によって成長の仕方に違いが見られ、容貌や性格も変化する仕組みで、最終的には「邪教の創始者」などさまざまなキャラクターのひとつに成長する。キャラクターは70種類以上あり、今後も増やす予定という。どのようなカワラモンに育つか楽しみだ。

 また、各スポットの瓦の雑学を見るたびにスタンプも押され、48カ所全部のスタンプを集めると、30万円相当の瓦製品が抽選で当たる。そのほか「瓦夕日コース」「瓦銀座コース」など5コースを制限時間内に歩き、コース内に隠された絵を集めて完成させる「津井クエスト」もあり、ゲームとともに独特の景色を持つ街歩きを楽しめる工夫が満載だ。

 この企画は、街の活性化を目指して昨夏に地域住民の有志で立ち上げた「津井活性化委員会」主催。地域住民らが企画から、スタンプラリー・カワラモン育成・津井クエストなどゲームのプログラム、キャラクター、デザイン、ガイドブック作成に至るまで手がけた、手作りのイベントだ。

瓦のまちを歩くと「カワラモン」が成長! 住民がアプリ開発
散策マップの表面 ビーコン設置場所の観光案内などが書かれている

瓦のまちを歩くと「カワラモン」が成長! 住民がアプリ開発
散策マップ ビーコン設置場所や散歩コースなどが書かれている

リンク:津井活性化委員会ホームページ 

リンク:津井活性化委員会Facebook 

スポンサードリンク