ツーリズムEXPOジャパン2014 前編
開会式と国際観光フォーラム
国際観光フォーラム基調パネルディスカッション
26日には世界各国からの観光大使や代表、出展者や来賓ら約1,100名が集まり、秋篠宮さまをお迎えして開会式が開催された。
開会式に引き続いて開催された国際観光フォーラムでは、まず国連世界観光機関(UNWTO)事務局長タレブ・リファイ氏が、「旅の力で地域を元気にする Tourism and Community Development 」というタイトルで基調講演を行った。リファイ氏は、近年IT革命と旅行革命が起こったと述べ、観光は人を中心とした産業で多くの雇用も生み出すこと、イベントを成功させるには地域住民が「自分たちのイベント」だと理解することが必要であることなどを語った。
久保成人観光庁長官の挨拶に続き、「オリンピック・パラリンピックを利用した観光振興~2020年以降の日本の姿とは~」をテーマにパネルディスカッションが行われた。モデレーターは本保芳明氏(首都大学東京教授、観光庁参与)。
まず、パネリストのジョン・オサリバン氏が2000年シドニーオリンピックの、クリストファー・ロドリゲス氏が2012年ロンドンオリンピックのレガシーについて説明した。オサリバン氏は、オリンピックは「短距離走ではなくマラソン」だと述べ、計画的な準備が必要だと話した。
これに対して、リファイ氏と松山良一氏(日本政府観光局(JNTO)理事長)が意見を述べた。この中では、「東京オリンピックを日本オリンピックへ」、つまりオリンピックのもたらす恩恵を日本全体へ広めるべきだということが強調され、その具体的方法について参加者からさまざまな意見が述べられた。
ご祝辞に立った秋篠宮さま
(取材・文/太田正人)
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