ツーリズムEXPOジャパン2014 前編
オールジャパンで初のイベント開催
観客でにぎわうツーリズムEXPOジャパン2014展示会場
9月25日から28日、東京お台場の東京ビッグサイトで、第1回「ツーリズムEXPOジャパン2014」が開催された。近年、インバウンドの成長が目覚ましいわが国の観光業界にとって、オールジャパン体制で臨む初めての旅の祭典となった。
昨年まで観光関係の大きなイベントといえば、(公社)日本観光振興協会が主催する「旅フェア日本」と、日本旅行業協会(JATA)主催の「JATA博」の2つだった。「旅フェア日本」は国内旅行を中心として、近年はそこにインバウンドが加わってきたもの。「JATA博」は旅行業関係者の団体主催とあって日本人の海外旅行が中心で、そこに国内旅行も加わっているものだった。
これまでわが国の海外からの旅行者受け入れ数は、日本からの海外旅行者数に比べて非常に少なかったが、近年ようやく「日本の素晴らしさ」が海外にも浸透しはじめ、インバウンドというジャンルが急速に成長を始めた。昨年初めて訪日外国人旅行者数が1,000万人の大台に乗ったことで、その流れが一層加速されたといえよう。
現在世界の旅行市場では、毎年ドイツで開催されるITBベルリンと、MICE専門見本市のIMEXが最大の旅イベントといわれている。ようやく、それらに比肩できる大型旅イベントが、わが国でも開催されたのである。
今回のイベントは「ジャパン・トラベル・ウィーク」と銘打ち、観光庁と日本政府観光局(JNTO)が主催する「VISIT JAPAN トラベルマート2014」「VISIT JAPAN MICEマート2014」とも共同開催し、官民共同でわが国の「旅」をPRする総合的なイベントとなった。
本記事では、その中で、プレイベントのジャパン・トラベル・ウィーク共同記者会見とジャパン・ナイト、開会式、国際的な意見交換の場となった国際観光フォーラムの様子を紹介し、次号で展示会場や商談会等の様子を紹介する。
ジャパン・トラベル・ウィーク共同記者会見記念撮影
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