誰もが暮らしやすいまちをめざして 青いかば旅行社の挑戦(前編)
ゆっくり、いっしょに歩く旅
「新聞紙バッグを作って♪持って♪キネマ通り商店街をぶらさんぽ!」
青いかば旅行社では定期的にツアーを開催している。たとえば7月に開催したツアーは「新聞紙バッグを作って♪持って♪キネマ通り商店街をぶらさんぽ!」。伊東ふれあいセンターに集合し、新聞紙バッグ作成のワークショップ。その後、キネマ通り・ふれあい通り商店街を歩きながらお菓子店に立ち寄り、試食をしてお土産を持ち帰る。商店街の昔の話も聞く。
このように、同社のツアーは現地発現地解散で、歩いて移動する半日のコース。食事も基本的につけない。
優子:「食事制限のある方に、自分はできないという思いをさせたくないのです。できる限り同じ立場で楽しめるものを企画しています」
定員15名のツアーに、障がいのある方が平均して5名弱。杖の方は一人で参加することも多い。伊東市民が8割ほどで、遠方からの参加者もいる。二人のほかに5名ほどのサポーターも入る。ツアーの最初には一人ずつ自己紹介。まちあるきでは、5人ほどのグループに分かれて歩く。
優子:「私たちの旅行では、人との輪、ツアーでの団結やつながりをとても大切にしています。自己紹介をして仲良くなり、楽しんでいただきたい。段差のあるところで、自然にグループの方を手伝う姿が見られると、理解が進んできたと感じます」
ツアーでは本当にゆっくり歩くのだと、優子さんは教えてくれた。
優子:「杖の方に合わせて歩くと、普段とは見えるものが全然違うのです。道端の花も、きれいだねと皆で言えます。リピーターになってくださるのは、この人とまた会いたい、楽しく歩きたいという気持ちがあるからのようです」
「松川バードウォッチング」ツアー
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