「島カフェ」で訪れたくなる島へ 直島を事例として

三宅佑佳香川大学経済学部3年
古川尚幸香川大学経済学部教授

2014.11.04香川県

観光客へ島民の思いから生まれた「島カフェ」

 著者らは、2005年10月に香川大学直島地域活性化プロジェクトを設立し、2006年8月から直島の本村地区で、香川大学生が主体となり、古民家を活用した「和cafeぐぅ」を経営している。今年8月に8周年を迎えた「和cafeぐぅ」では、9月に累計4万人目のお客さまをお迎えすることができた。

古民家を活用した「和cafeぐぅ」
古民家を活用した「和cafeぐぅ」

 著者らが直島でカフェを経営するキッカケは、島民との交流のなかで耳にした島民のひと言から始まる。当時から直島には多くの観光客が訪れており、休憩する場所や飲食店が少ないため、繁忙期には食事すらできない観光客が島内に溢れていた。特にカフェについては、島外から移住してきた女性が経営するカフェが一軒あるのみ、という状況であった。

 そのような状況のなかで、「せっかく直島に来てくれたのに食事もできずに申し訳ない」という観光客に対する島民の思いを受けて始まったのが「和cafeぐぅ」である。

 著者らが「和cafeぐぅ」を開業した2006年8月以来、同年にはカフェを含む飲食店が7軒オープンし、第1回の瀬戸芸が開催された2010年には新たに6軒、第2回の瀬戸芸が開催された2013年には新たに10軒オープンした。その間にも新たにオープンしたカフェを含めて、現在、直島には約50軒の飲食店が軒を並べている。当初は、著者らと同じ島外者や、Uターンしてきた移住者によりカフェを開業するケースが多く見られたが、最近では、島内者による開業が増加しているのが特徴である。

古民家を活用した「和cafeぐぅ」
「和cafeぐぅ」キッチンの様子

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