札幌市のMICE促進に関する総合戦略(観光政策)

市岡浩子札幌国際大学観光学部観光経済学科教授

2013.03.01北海道

アジア屈指のMICE都市を目指して

 2010年11月に発表された「札幌MICE総合戦略」では、「東アジアにおける屈指のMICE都市としての地位確立」をその方向性として示し、5年後のコンベンション開催件数100件を目標として掲げたほか、

 (1)東アジア、および、東南アジアへのマーケティング強化

 (2)環境配慮型MICE実施による「世界に冠たるグリーンMICEの推進役を担う

 (3)現在の市場規模(470億円)から2割増しの570億円を達成する

などの具体的目標を示している。

 また、特に中国・韓国、および、東南アジアマーケットへのマーケティング強化を戦略的事業として位置づけ、姉妹都市である韓国大田コンベンションビューローとの共同によるMICE推進も実践している。

 さらに、これまで取り組んできた環境配慮型MICEの先進都市としての実績を更に全面に打ち出し、札幌Greener Weekの開催なども戦略的事業の柱として謳っている。

 そうした中、2月26日と27日の両日、札幌市は初の”MICEコンテンツマート”を開催する。

 MICEの認知度向上や人材養成に関わる取り組みの推進などを目指すもので、札幌市コンベンションセンターで実施される。昨晩は、主にアジア諸国の政府観光局要人らを招いてのレセプション市内のスキー場で行われたが、「雪」を札幌の「ユニークべニュー」としてプロデュースすると同時に、細部にわたりホスピタリティ溢れる演出が施された、温かいレセプションだった。

 札幌MICE戦略が目指す通り、同市がアジアのMICE都市として確固たる地位を築くことができることを心から期待するとともに、自分ができる役割を見つけてその実現に寄与したい。

著者プロフィール

市岡浩子

市岡浩子札幌国際大学観光学部観光経済学科教授

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