観光用の指差し会話ボード作成
山梨県富士吉田市は、聴覚障害者など言葉でうまく意思疎通ができない場合に、文字や写真を指差して観光案内できる、指さし会話ボードを作成した。ボードは市のホームページからダウンロードできる。A4判で計22枚あり、1枚目に市内の地図、2枚目以降に「観光パンフレットがほしい」「近くの駅を教えてください」「一番近いお店を教えてください」「朝食を食べたい」などといった会話が書かれている。また、行きたい場所の項目では、神社や富士山、体験・レジャー施設、土産物店、食事・喫茶ほかテーマ別にまとめており、新倉山浅間公園や富士急ハイランドなど各施設を写真付きで紹介している。駅や観光施設、レストランなどの場面別で「料金を教えてください」「水をください」など想定される会話も。行きたい場所から施設内まで観光時に必要になる応答を幅広くカバーしている。
同市ではこれまで避難所用の会話ボードなどを作っていたが、今回は住民からの要望で観光用を作り、市聴覚障害者協会の会員が監修した。市内の飲食店や観光施設で活用してもらう予定という。障害者だけでなくコミュニケーションをとるのが苦手な人にも便利なボードといえそうだ。
スポンサードリンク