禅体験とおもてなしを満喫！　永平寺に宿泊施設が開業

柏樹関に宿泊すると無料で坐禅が体験できる

　藤田観光グループの藤田セレンディピティ株式会社は、福井県の大本山永平寺の門前に、坐禅や写経などの禅の世界に触れられる体験型宿泊施設「柏樹関（はくじゅかん）」を7月に開業した。県と町、永平寺が進める門前再構築プロジェクトの一つ。

　宿坊の魅力と旅館の快適さを兼ね備えた宿泊施設となっており、永平寺の指導のもと宿坊のような坐禅や本格的な精進料理などを体験しながら、旅館のおもてなしも受けられると好評だ。

　施設は寺近くの旧参道沿いに、木造平屋建ての玄関棟と鉄筋コンクリート造りの3階建ての宿泊棟で構成。特徴は永平寺で研修を受け、認定された専門スタッフの禅コンシェルジュが常駐していること。坐禅体験の指導や館内、永平寺の施設の案内など禅の世界を体験するサポートをしてくれる。

　客室は和洋室18室があり、最大72人が宿泊できる。館内には、寺監修の精進料理を提供する食堂や坐禅、写経を体験できる多目的室、露天風呂付の大浴場なども完備。内装や装飾には越前和紙の壁紙や越前焼など福井を感じられる伝統工芸品が使われている。禅の魅力にしっかり触れつつ寛ぎも得られる空間となっている。

　インバウンドの利用増加も期待されるという。1泊2食付で1人1万8,000円から（税別、1室2人利用）。年内はすでに1,500人以上が予約している。

リンク：柏樹関　

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