土作り見学や陶芸体験ができる「九谷セラミック・ラボラトリー」オープン
石川県小松市に5月、見学や体験を通して九谷焼の魅力を紹介する九谷焼の複合型制作工房「九谷セラミック・ラボラトリー」が、オープンした。窯元で作る県九谷窯元工業協同組合が整備、建物は新国立競技場のデザインを手掛けた建築家の隈研吾氏が設計した。
施設は製土場、ギャラリー、体験工房、レンタル工房、外土間を備えており、九谷焼の工程見学や器作り体験などができる。
注目は九谷焼の原料の土を作る製土場の併設だ。同市は九谷焼の原材料となる花坂陶石の産地。その石を粉砕して九谷焼の粘土ができるまでの様子をこの製土場で見ることができるようになった。
施設にはこのほか、2人の九谷焼作家が入居しているレンタル工房、九谷焼の製造工程を学べる展示や随時作品を展示したギャラリー、ろくろや手ひねり、絵付け体験などが楽しめる工房を備えている。
建物は木造平屋で屋根の一部に屋上緑化が施され、入口付近の土壁の補強には小松マテーレが開発したカーボンファイバーを採用。九谷焼の伝統とともに地元の最先端の技術を体感できる施設となっている。
同施設では「粘土のできる様子の見学や陶芸体験を通して九谷焼を好きになってほしい」と呼び掛けている。体験工房は30人まで利用可能で要予約。
リンク:九谷セラミック・ラボラトリー
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