鬼「oni」図鑑作成で日本遺産「くにさき」の魅力発信
大分県豊後高田市と国東市では、日本遺産に認定された「鬼が仏になった里『くにさき』」のストーリーを知ってもらいたいと図鑑を制作した。六郷満山日本遺産推進協議会の制作。
くにさきでは人と鬼が友のようにつながることができ、くにさきの鬼は人々に幸せを届けると信じられてきた歴史がある。その鬼とのストーリーの歴史を伝える図鑑は15ページの構成。国東半島に伝わる数々の鬼伝説や六郷満山僧侶の荒行「峰入り」などを紹介するほか、人々に幸福を届ける鬼が現われる「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」の鬼の様子や儀式の流れなどを取り上げている。
小学高学年を対象に、写真やイラストをふんだんに用いて、分かりやすく親しみやすい紙面に仕上げた。また、悪い鬼だけではなく、良い鬼やユニークな鬼などさまざまなキャラクターがいる日本固有の文化「鬼」を伝えたいと、日本各地の鬼も紹介した。
地元の子供たちにも鬼のストーリーを広く知ってもらいたいと、両市の小中学校や図書館に図鑑を配布。また、今秋のラグビーワールドカップ開催や来年の東京五輪を控え、増加が予想される欧米の外国人観光客向けに英語やフランス語の訳も付けた。
本年度中に鬼関連の絵本も作製する予定だ。図鑑はホームページにて無料公開している。
スポンサードリンク