女性をトリコにする“御朱印巡り”の魅力

西村由美子ライター、御朱印アドバイザー

2015.12.01

世界が注目するGOSHUIN

奈良の般若寺の『ぼさつの寺めぐり』の御朱印はイラスト付き。
奈良の般若寺の『ぼさつの寺めぐり』の御朱印はイラスト付き

 京都では外国人観光客が納経所に並ぶ姿も見られるようになってきました。漢字が好きな外国人にとって、墨で書かれたダイナミックな筆遣いの御朱印はお土産にピッタリ。仏教から始まった御朱印ですが、インドや中国にはないそう。キリスト教では巡礼した教会でスタンプを押すというところもあるそうですが、墨で書かれるということはもちろんありません。台湾に西国三十三カ所巡礼を模した巡礼があるそうですが、これは日本人が持ち出したもの。つまり、御朱印は日本独自の文化なのです。見た目のアーティスティックさだけでなく、日本に魅力を感じ、さらに深く知りたくなって興味を持つのもわかります。

 この他にも修学旅行生や小学生までもが御朱印収集している姿を見かけるようになりました。女性だけでなく世代を超えて、人種を超えて注目が集まる御朱印の人気はまだまだ続きそうです。

安井金比羅宮の縁切り縁結び石をくぐるために行列する女性たち。
安井金比羅宮の縁切り縁結び石をくぐるために行列する女性たち

著者プロフィール

西村由美子

西村由美子ライター、御朱印アドバイザー

(株)主婦と生活社にて女性誌の編集に携わったあとフリーライターに。雑誌の京都特集や御朱印に関する執筆のほか、御朱印帳の開発や御朱印のアドバイスもおこなっている。著書に『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』(ともに主婦の友インフォス情報社)。

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