ヒト・コト・モノに触れ、私らしく生きるヒントを見つける旅を仕掛ける水戸抄知さん
人や地域とつながる旅
ゲストハウスrucoでのトークセッションでは質問タイムを設けて交流を図った
萩市の旧田中別邸で実施した大漁旗の端切れを使った巾着づくりのワークショップ
女子旅は2018年2月10日~12日に実施した。萩と津和野のまちで、新しい価値をもたらしているコミュニティを訪問し、地元の人と交流をしながら、地元産の食とワークショップなどを楽しむという内容だ。
案内役として萩市地域おこし協力隊の吉田知弘さん、津和野町地域おこし協力隊の宮武優太郎さんが同行した。
コミュニティではどんな交流をしたのか。その一例を紹介する。
萩市のゲストハウスrucoは、宿泊機能だけでなく地元の人も気軽に利用できる交流スペース「カフェ&ラウンジ」を1階に備え、まちと人をつなぐHUBとして活用されている。人と人が集まることで、新たなビジネスアイデアが生まれやすい環境となり、近年では美容室やカフェなどを起業する人がいて、萩のまちが少しずつ変わり始めている。
ここでは塩満さんとまちおこしグループ萩LOVE会長の大平憲二さんによるトークセッションを開き、地元での常識や人間関係など、地域のありのままの姿を紹介していた。
都会との違いを面白いと感じる参加者
水戸:誰の車かはナンバーを見ればわかってしまうことや、コトを起こそうとするときには、地元の人、行政の人など相手の立場や環境を考えながら交渉を進めていくとか・・・。東京では人付き合いをしなくても暮らすことができますが、ここでは誰かとかかわりながら、柔軟な感性で暮らすということが求められます。その違いを参加者は面白いと感じていましたね。
その後はパン屋yuQuri(ゆくり)で交流会を開催し、Jターンで起業した店主の中原昌代さんやIターンし「体が喜ぶ料理」をコンセプトに、キッチンカー‟ツムグお台所”を開業した藤林真理絵さん、rucoの改装に携わった家具職人中原忠弦さんなど、塩満さんとつながりのある人たちが集まった。
水戸:参加者が興味を抱くのは『あなたはこの土地に、どんな価値を見出し、暮らし、この仕事をしているのか』といった人生ストーリーが中心です。彼らの話を聞いて、自分が探していた何かに出会う人、幸せな生き方とは何かについて価値観が変化する人もいました。話を聞いたからと言って頭の中のもやもやが解消するというわけではありませんが、人との関係性を深めることで、一人ひとりが何かを変えるきっかけをつかんでくれたと思います。
yuQuriで開いた交流会では、キーパーソンにとっても自らの原点を振り返るいい機会になったという
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