地域性を生かした現代的なお土産のデザイン 【後編】
加賀志きし うちわ煎餅
加藤皓陽堂(石川県金沢市)
箱のマドもうちわを模しており、中から絵柄が覗ける
伝統工芸が盛んな金沢らしく、職人による手作業で一枚ずつ丁寧に絵柄が描かれたうちわ型の煎餅。
詰め合わせの箱はマドがうちわの形状になっており、そこから美しいうちわ型煎餅が見える。
風流な金沢らしさが伝わる商品である。
箱を開けると色とりどりのうちわ型煎餅がずらり
半透明の袋から上品に透ける煎餅
煎餅の絵柄は職人が一枚一枚丁寧に描いたもの
加藤皓陽堂
http://katokoyodo.com/
真砂喜之助製麺所 そうめん、ふしめん
真砂喜之助製麺所(香川県小豆島町)
米袋を利用したパッケージ
瀬戸内海の小豆島の名産品であるそうめん(乾麺)のパッケージに米袋を使うことで、日本の伝統や手作り感が表れている。
マドから中の乾麺が見えることで内容物も確認できる。
米袋はそれ自体が優れたパッケージで、持ちやすく、残ったものを保存する機能性も持ち合わせている。
箱と袋の中間ぐらいで、個人で使用するのにもちょうどいいパッケージとなっている。
手延べ麺を作る際にできる「ふしめん」。マドからそのくるっとした形状が見える
セットの場合もクラフト調の箱を使用 写真提供:真砂喜之助製麺所
真砂喜之助製麺所
http://www.kinosuke.net/
<参考記事>
買ってもらえるお土産品のデザイン
地域性を生かした現代的なお土産のデザイン【前編】
■著者プロフィール
凸版印刷株式会社トッパンアイデアセンター勤務を経て2010年にフクイデザイン事務所を設立。食品や菓子、雑貨等のパッケージデザインを手がける。パッケージの構造からグラフィックデザインまで幅広く活動。2007年より武蔵野美術大学通信教育課程講師。公益社団法人日本パッケージデザイン協会会員。
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