山陰地方初運行「石見レストランバス」に取り組むミツバチたちの挑戦
石見地方の未来は
石見地方の観光産業には、「伸びしろ」があります。可能性にあふれています。東京暮らしから田舎暮らしに身を転じて丸2年が経ち、今ではその直感が確信に変わりつつあります。観光素材は小粒ながら点在しています。それはあたかも野に咲く可愛らしい野草のように、自然の中に隠れています。それらをどうやって見つけるのか、花から花へどうやって誘うのか、考えるだけでワクワクします。石見地方の観光産業の方向性は、まだ見つかっていない素材をこの地を訪れた観光客自らがディスカバリーする体験機会を提供することなのだろうと考えています。そのために江ノ川流域をカバーする広域連携DMO「さくらラインDMO」の立ち上げ準備も1年ほど前から進めています。
この立ち上げには、松江市にあるコンサルティング会社の株式会社エブリプランの皆さん、中国経済産業局流通サービス課の皆さんや島根県商工労働部観光振興課の皆さんらの協力を得ながら、県・市町行政、JR西日本、そして地域住民との対話を重ねながら取り組んでいます。
今回の石見レストランバスでは、多くの地域住民の皆さまから寄せられた情報をもとに、実行委員会のメンバーがまさにミツバチとなり、野山・海川を駆け回りツアー造成できたように感じます。メンバーが見つけて持ち寄った素材をコンテンツに仕立てて、石見レストランバスツアーとしてまとめ上げる作業が、楽しくて仕方がなく、出来上がったハチミツは格別な今、ここにしかない旬の味がしました。
母娘の素敵なふたり旅も楽しめる
石見レストランバスは、秋運行が決定しています。10月中旬から12月中旬まで、今回は海側(江津市・浜田市・益田市)のみならず、山側(大田市・美郷町・川本町・邑南町・津和野町)へもコースを拡大する予定です。冬運行で評価の高かった生産者の皆さんとの交流をより充実させ、それら石見地方の豊かな食材を最高の料理に昇華させて、再び多くの皆さまの心を引きつけて夢中にさせたいと思います。
さいごに
山陰地方初運行となる石見レストランバスは、企画から実施運行まで極めて短い時間で駆け抜けました。「レストランバス」という地域活性化ツールを開発し、それを提供してくださったウィラー株式会社様、丁寧な料理監修をしてくださった株式会社僖成様、PREMIUM MALTS MASTERS DREAMを協賛してくださったサントリービール株式会社様、モエ・エ・シャンドンを協賛してくださったMHDモエ ヘネシー ディアジオ株式会社様のサポートに心より御礼申し上げます。
そして、特殊なバスであるにも関わらず丁寧かつ安全な運行で全日程を走らせていただいた株式会社ぜんの皆さま、ツアー造成でお力をお貸しいただいた石見地方の観光産業に関わる皆さま、生産者の皆さま、広報宣伝活動でご協力いただいたメディアの皆さまには、我々の準備不足と経験不足により大変なご迷惑をおかけしましたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
最後に、今までにない新しい観光コンテンツに対して、「よし乗ってみよう、応援しようじゃないか」と我々を信じてツアー申込してくださった皆さまに、深く感謝しております。石見レストランバス実行委員会では、冬運行で行き届かなかった部分の改善を行い、よりご満足いただける秋運行を実現してまいります。ありがとうございました。
リンク:石見レストランバス
■著者プロフィール
社会起業家(合同会社EGAHOUSE&COMPANY、株式会社GPA、株式会社ゴウツゲストハウジーズの3社を経営)。一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会在職中にグロービス経営大学院にてMBAを学び卒業後、島根県江津へIターン移住し現職。島根県立江津高等学校・江津工業高校魅力化プロジェクト統括プロデューサー、さくらラインDMO準備室メンバー。地域創生・地域活性化におけるCollective Genius型リーダーシップとTeal組織の構築による社会イノベーション創出プロセスの研究にも携わる。
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