山陰地方初運行「石見レストランバス」に取り組むミツバチたちの挑戦
地域の魅力を再定義する
レストランバスで提供する料理 新鮮な浜田港産うちわ海老のブイヤベース
石見の郷土料理うずめ飯を石見焼で
「魅力」とはなんでしょうか。辞書を引けば「人の心を引きつけて夢中にさせる力」とあります。魅力的な人柄。魅力的な笑顔。魅力的な音楽。魅力的な料理。魅力的な・・・。ここ島根県江津市には、3,776mの「富士山」はありませんが248mの「浅利富士」があります。「東京ばな奈®」はありませんが近本大正堂の「幸せのどら焼き」があります。「松葉ガニ」は獲れませんが「真和アジ」の刺身があります。松坂牛はありませんが「まる姫ポーク」があります。京都龍安寺の石庭はありませんが「石州の赤瓦」で彩られた街並みがあります。いずれも、私がIターン移住したのちに、地元の皆さんから教えていただいた「暮らしの風景」であり、愛すべき地域の魅力です。
いまの時代、ガイドブックに載っている典型的な絶景を訪ねる旅の価値は、どれほどのものでしょうか。Google Mapを使えばストリートビューで目的地を下調べすることもでき、Google EarthとVRメガネを使えば地球の裏側の南アフリカ喜望峰に立っているかのような体験をすることさえできます。いわゆる「絶景・温泉・カニ」でツアーを造成することに、旅行会社の皆さんはワクワクしていらっしゃいますでしょうか? 私は全く心が踊りません。
私は、「ないものはない」、そう割り切ることで新たな魅力が発掘できる、視点を変えることで新しい付加価値が生まれることを知りました。私を訪ねてゲストハウスに遊びに来てくれる首都圏在住の友人たちをまち歩きに連れ出し、地元食材でもてなしながら、その確信の度合いを高めていきました。
弊社は、世界最先端の水耕栽培技術でゴウツパクチーとゴウツクレソンを生産する農業を営んでいます。偶然にも、総合旅行業務取扱管理者資格を保有していた弊社取締役農場長の原田真宜(株式会社一休で営業職に従事。グロービス経営大学院在籍中に農業をやりたいと一念発起し、2016年7月にIターン移住。2016年度Go-con大賞受賞)の存在が決め手となり、2017年3月に「旅行会社がない江津市」で第二種旅行業登録の旅行会社を始めました。そして、今回レストランバスという観光資源発掘ツールを活用するチャンスが舞い込んできたのでした。
発着場所のひとつ、浜田市の浜田駅にあるどんちっち時計前ロータリー
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