島の課題を解決する情報発信とは。しーまブログ深田小次郎さん
ブログは、蓄積でファンをつくることができる
深田さんに、人気のブログはどのようなものか聞いてみた。
深田:一番のポイントは毎日書くことですね。会社のことばかり書いても誰も見ないので、まずファンをつくることが大切です。
例えば「奄美のお惣菜屋さん 手作りキッチンこぐま」のブログでは、店の弁当紹介だけでなく、食べ歩きブログにもなっています。訪れた店内の写真、メニュー全体や一品ずつの写真を掲載し、詳しく店の情報も載せています。このブログを見て食べに行く人が多く、グルメブロガーとして人気なのです。毎日更新しているので、一日書かないとお店に心配する電話がかかってくるそうです。
ブログには、運動会があったとか、草刈りの奉仕作業をしたとかいう地域の話題を書くこともできます。そうするとその地域出身の人が見てくれて、地域外の人も興味を持ってくれます。
自分の得意技のコンテンツがあると強いですね。雑貨店「☆pecora☆」のブログは、記事が書かれるとすぐにランキングに上がってきます。店のことというより日々の生活を書いているのですが、センスがいいのでファンがいます。この人が載せるものはかわいいと、彼女のスタイルが支持されているのです。
それから「離島の船舶・航空運行情報」というブログも台風の時期になるとランキングに上がってきます。「ここに掲載される情報は一個人が収集している情報にしかすぎません」と断ってありますが、かなり詳細です。
スタートした2010年以降、ブログだけでなく、Facebook、Twitter、LINE、InstagramなどさまざまなSNSが使われるようになった。そうした中で、ブログの利点はどこにあるのだろうか。
深田:ブログには蓄積性があるので、その人の歴史をそこで見ることができます。大変ですが、書き続けると資産になります。自分のホームタウンをブログでつくって、FacebookやTwitterで拡散するようにするといいと説明しています。
ブログだと写真が何枚も必要なのではないか、などと構えてしまう人もいますが、うまい人は写真1枚に文章を添えてもできあがるので、楽だから毎日更新できます。
また、Facebookは登録した人しか見られない、クローズドな状態にすることができますが、ブログはオープンな状態です。検索でもヒットします。
ブログ以外のSNSも、それぞれの特性に合わせて使い分ければいいと深田さんは話す。
深田:Facebookは実名で登録し、「いいね!」ボタンで読者の反応がダイレクトにわかります。そのために萎縮したり、窮屈に感じたりして、気楽に書けないものになっているところがあります。
それならInstagramの方が、写真だけでも更新できるのでいいと思う人も多いようです。
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