紀ノ川サイクリングロードを官民連携で活性化 JR和歌山「サイクレトレイン」試験運行開始
30人以上の自転車愛好家が乗車。遠方の移動に利用
JR西日本和歌山支社は、和歌山県と共同で、紀ノ川サイクリングロードを活性化させようと、「きのかわサイクルトレイン」の実証実験を11月4日からJR和歌山線で始めた。
サイクルトレインは、11月の毎週土曜日にJR和歌山線の和歌山駅から橋本駅の区間で1日上下1本ずつ運行する。始発終着駅の和歌山駅と橋本駅では、通常どおり解体などして専用の袋に入れる必要があるが、田井ノ瀬駅~紀伊山田駅間で折りたたまずに乗車できる。 車内では、手すり等にゴムチューブで自転車の固定を推奨しているという。
4日のスタート日には30人以上の愛好家が乗車。自転車をつり革にぶら下げるなどして乗客はゆっくり車窓を楽しんでいた。サイクルトレインを使えば遠方でのサイクリングができると好評だったという。
和歌山県では、紀の川エリアに県内外からのサイクリストの誘客を図るため、サイクリングのおすすめコース、地域の観光やビューポイント、観光農園やグルメ情報など紀の川エリアの魅力を満載した「紀の川周遊サイクリングマップ」を作製し、活性化につなげる取り組みを行なっている。この列車の運行で、より多くの人に紀ノ川のサイクリングを楽しんでもらいたいと期待する。
同トレインは午前9時40分田井ノ瀬発橋本駅行きと、午後2時4分紀伊山田発の和歌山駅行きの上下1本ずつが運行され、予約不要。通常の切符を買えば自転車と一緒に乗車できる。
田井ノ瀬駅~紀伊山田駅間では折りたたまずに乗車できる
スポンサードリンク