「こうだったらいいのに」を形にする、その楽しさを共有する 岐阜県美濃加茂市「SWEETS WALK」
SWEETS WALK 2015の様子
10月22日、岐阜県美濃加茂市で「SWEETS WALK 2017」が開催される。約5㎞のウォーキングを、途中でスイーツを食べながら楽しむもので、2014年に始まり、今では募集開始後すぐに600人の定員が埋まる人気だ。川沿いの景観や、いくつもの製菓工場がある美濃加茂市の特徴を生かしたイベントでもある。これを企画し、中心となって運営しているのは、仕事や家事、育児をしながら活動にも全力投球する女性たちを中心としたNPO法人happy netみのかもだ。理事の渡邉和代さんに、このイベントやhappy netみのかもの活動、仕事や家事や育児などをしながら活動を続けることなどについてお話をうかがった。
「こうだったらいいのに」を形にする
「happy netみのかも」(以下ハピネット)は2011年、「みのかもままねっと」としてスタートした。
きっかけは東日本大震災だった。子どもを持つ母親を中心に、現地に行かなくてもできる支援をしようと、他団体の情報発信やサポート、勉強会などから始め、他のボランティア団体と連携しながら福島の子どもを美濃加茂に招待し、保養キャンプを行った。
渡邉:震災を機に動き始めた人は多いですが、私たちもその一部だと思います。自分がここに生きているということ、ここが自分の生きる地域だということに改めて気づきました。
その後、ハピネットの活動は広がっていく。自分たちの子どももあまり外で遊んでいないと、子どもたちが自分の責任で自由に遊べる「プレーパーク」の運営を始めた。
平成記念公園(美濃加茂市山之上町)での
プレーパークの様子
平成記念公園でのプレーパークで、ブランコで遊ぶ
次に、各地で同時期にさまざまなイベントやアクションを行う「アースデイ」を知り、美濃加茂でもこうしたイベントを開こうと、クラフト作家や飲食店が出店できる「Happy Foresta」を行った。その経験から、防災も楽しそうなイベントにすれば人が来るのではないかと考え、2014年には起震車の体験や消防団の紹介、手作りの食べ物や雑貨の販売などを行う「ぼーさいフェス」を行った。
渡邉さんは「こうだったらいいのに」を形にすることが自分たちのモットーだと話す。
渡邉:「こうだったらいいのに」と思うことがあれば、そのままにせず、愚痴ばかり言わずに、よくなるようにやっていけばいいと思いますし、その手伝いができたらと思います。
また、楽しくないことも楽しそうに見せる、工夫次第で雰囲気は変わると考えて、ずっとやってきました。ウォーキングも、ただ歩くだけではつらいけれど、食べながらなら楽しいですし、チラシや会場もポップな感じにすると、より楽しい気分になると思っています。
ハピネットのコアメンバーは4人。他の団体とのつながりを広げ、連携を指揮するのが渡邉さんの得意分野だ。他のメンバーもデザインや会計など、それぞれ得意分野がある。ここに、それぞれの状況や考えに応じて積極的に活動にかかわる約6人のメンバー、そしてイベント時に関わる約10人のメンバーが中心となって、ハピネットの活動は進められている。
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