忍者を勉強する拠点に! 三重大学が「国際忍者研究センター開設」
左から伊賀市長の岡本栄氏、三重大学長の駒田美弘氏、上野商工会議所会頭代理の中井茂平氏が国際忍者研究センターの看板を設置
三重大学は7月1日、「忍びの里」として有名な伊賀市の複合施設「ハイトピア伊賀」内に忍者研究の拠点となる「国際忍者研究センター」を開設した。
忍者を学問として体系付けて研究を進め、その成果を国内外に発信し、伊賀の地域活性化に役立てたい考えだ。大学が同様の忍者拠点を開設するのは初めてという。
三重大は伊賀市や上野商工会議所などと協力し、平成24年から市民向けの講座「忍者・忍術学講座」を開くなど忍者研究を多角的に進めており、世界に学問として発信したいとセンターを開設した。
センターには同大の研究者を配し、関係資料の収集や研究論文の発表、忍者関連の授業の開設などにあたる。同大では10月から忍者関連の授業を開始する予定で、来年度以降は伊賀市内でのフィールドワークや国際学会の設立も視野に入れている。センターが開設した1日には記者会見と記念セレモニーが行われ、長年忍者を研究しているロンドン大学のステファン・タンブル研究員が「天正伊賀の乱~伝説の形成」と題して講演。最後に山田雄司・国際忍者研究センター副センター長(三重大人文学部教授)、廣澤伊賀上野観光協会会長、岡本市長がシンポジウムを開催し、「国際忍者研究センターへ期待すること」「忍者以外のコンテンツの今後の活用」「忍者を研究する意義」などについて意見交換を行った。
半世紀に渡り忍者を研究しているロンドン大学のステファン・タンブル研究員
リンク:三重大学
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