お城の御朱印「城郭符」を入来麓観光案内所で販売 

2017.07.07鹿児島県

お城の御朱印「城郭符」を入来麓観光案内所で販売 
はがきより少し大きいサイズの「城郭符」

 鹿児島県薩摩川内市の入来麓伝統的建造物群保存地区保存会が、入来麓販売所で観光客向けに観光記念符「城郭符 清色城」を6月29日から販売している。一枚300円。

 昨今、神社仏閣を訪れた記念に入手する御朱印がブームになるなか、寺社だけではなく彦根城などお城の御朱印も登場。それに着目した入来の地域おこし協力隊の奥村 卓さんが、地元の清色城をPRして町おこしにつなげたいとお城の観光記念符を企画した。同保存会と準備を進め、御朱印と区別するため「城郭符」と名づけて販売している。

 中世山城である清色城跡の魅力は垂直にそそりたつかのような迫力ある入口の掘切。人が一人しか通れないような絶壁に挟まれた細い通路を入っていくと、別世界に迷い込んだかのような気分が味わえる。知名度がまだ低いためひとけのない神秘的な雰囲気で山城散策ができるのもおすすめという。今後は城郭符を通じて城の魅力を発信していくとともに、売り上げの一部を入来麓武家屋敷群の石垣の清掃作業や草取り、害虫駆除などの保存活動にあて、地域の景観を地元住民と観光客で守るという協業スタイルの創出を目指す。

 奥村さんは「城郭符には日付も入るので、御朱印を集めている人だけでなく、普通の観光記念としても面白いと思います」とアピール。なお、御朱印帳への記載は行っておらず、書置きの販売のみとなっている。

お城の御朱印「城郭符」を入来麓観光案内所で販売 
清色城跡入口の掘切

お城の御朱印「城郭符」を入来麓観光案内所で販売 
入来麓武家屋敷群の石垣 川原石の玉石で石垣が積まれ、門口には茅葺や瓦葺の武家門が建てられている

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